a.農業水利施設の機能診断・維持管理及び更新技術の開発

課題名 a.農業水利施設の機能診断・維持管理及び更新技術の開発
課題番号 2006008582
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 (1)水利施設の構造機能の現状を診断し将来の変化を予測する手法の開発については、農業水利コンクリート水路の流水接触面におけるCa溶脱が劣化予測の一因子となることを明らかにし、Ca溶脱模擬実験に着手した。(2)施設の変状や構造・材料学的劣化の進行を計測するモニタリング技術の開発については、構造・材料学的劣化実態を現地調査し、劣化の主たる原因は、凍結融解作用、摩耗、想定外荷重によるひび割れであることを摘出するとともに、水路等の壁面劣化を診断する連続画像スキャニング技術を開発し、その実用性を検証した。(3)フィルダム等構造物とその基礎地盤の時系列的な性能を予測する解析手法の開発については、フィルダム基礎地盤の物性評価には、フルウェブ電磁波解析や小型地震計を用いた弾性波速度解析が効果的であることを明らかにした。(4)農業水利施設に対するLCCの適用手法の開発及び補修・更新の優先度等を判定するマクロ的な指標の開発については、農業水利施設の適時的確な更新を行うためには、水利資産の現在価値を評価することが重要であることを明らかにするとともに、パイプライン水路のLCC適用手法を開発し、さらに、施設更新時期の検討に必要な補修・改修の履歴情報をGISを活用して管理するシステムを開発した。(5)摩耗やひび割れ等によって性能が低下した施設の新たな補修・補強工法等の機能回復技術の開発については、水利施設に発生している変状と進行履歴を現場で計測する装置を試作するとともに、コンクリート表面における摩耗やひび割れの補修工法としてセメント系断面修復工法と表面被覆工法を開発した。(6)水理機能と水利用機能を診断・評価・設計・照査する技術の開発については、国営事業で建設された管水路逆サイホンを対象に、水理模型実験で性能を照査し、この結果から水理機能を診断する水路カルテを開発して現地適用性を確認した。(7)地域用水機能を向上させるための水利システム設計技術の開発については、地域用水機能を向上させるため、粒子法による数値シミュレーションで急流水路構造が発生させる流れを可視化して、流水景観を予測する手法を開発した。(8)農業水利施設の省力的な維持管理技術の開発については、頭首工取水口におけるゴミ処理の省力化を図るために開発した浮遊性塵芥装置を改良し現地に設置して効果を測定するとともに、水路の落差で発生する騒音を最大10dB低減する装置を開発し特許出願した。さらに、軟弱地盤上に位置するため池の底樋管が基礎地盤の変形や沈下に追従し、底樋沿いの漏水や底樋管の破断を抑止できる柔構造底樋工法を開発した。(9)建設副産物を活用した低コスト改修技術の開発については、コンクリート廃材の物性試験をもとに用途開発を行い、ポーラスコンクリートの植物生育抑制効果を測定した。
カテゴリ 管理技術 省力化 低コスト 水管理 モニタリング

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