今後の世界食料需給の予測

課題名 今後の世界食料需給の予測
課題番号 2006008441
研究機関名 農林水産政策研究所
研究分担 農林水産政策研究所 国際政策 アメリカオセ アニア研究室
農林水産政策研究所 政策研究調査官
農林水産政策研究所 国際政策 ヨーロッパ研究室長
研究期間 単年度2006-2006
年度 2006
摘要  食料の60%を海外に依存する我が国において、世界の食料需給を調査・分析し、食料の安定供給のあり方を分析することは極めて重要である。このため、世界の食料需給に関し、最新の資料に基づく調査研究を実施し、その成果を今後の食料の安定供給に関する施策の企画・立案に反映させる必要がある。この観点から、まず、OECD-FAOの実施する農業アウトルックの内容を分析した。OECD(経済協力開発機構)とFAO(国連食糧農業機関)は、協力して今後10年間程度の中長期の見通しを実施している。これによれば、小麦の国際価格は、2005年と2015年の間には、需給が均衡することから、わずかな変化が見込まれる一方、トウモロコシの価格は、米国内でのエタノール生産原料用としての需要が増加することにより、輸出が減少することから、国際価格が強含みで推移すると見込まれていることがわかった。次に、USDA(米国農務省)の実施する世界の食料予測を分析したが、2006年度ベースライン予測では、米国におけるトウモロコシのバイオエタノール需要が拡大し、全トウモロコシ需要量に占めるバイオエタノール需要量の割合が今後拡大していくことが予測されており、価格上昇を通じて飼料用、食用、糖化用、その他工業用需要量が減少することが見込まれていることがわかった。さらに、世界のバイオエタノールをめぐる動向について、米国等主要国の分析を行ったが、米国では、2007年度米国大統領一般教書演説において、ブッシュ大統領が再生可能燃料基準の2017年までの義務目標を年間350億ガロン(13,200万キロリットル)に設定する必要性を訴えているように、今後のバイオエタノール向けトウモロコシ需要量の一層の拡大が予測されており、我が国としても注視を行っていく必要がある。
カテゴリ 小麦 飼料用作物 とうもろこし 輸出

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