e.病原ウイルス等の昆虫媒介機構の解明と防除技術の開発

課題名 e.病原ウイルス等の昆虫媒介機構の解明と防除技術の開発
課題番号 200709518
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,昆虫等媒介病害研究チーム
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 昆虫媒介性ウイルス病の防除を目指して、稲ウイルスの媒介昆虫-宿主植物間のシャトル感染機構の分子生物学的解明、ウイルスたんぱく質機能抑制と抵抗性発現との関連解析、媒介昆虫抵抗性稲におけるウイルス抵抗性特性の解明、オルピディウム菌によるメロンえそ斑点病の媒介機構の解明、アザミウマ類媒介機構の解明等に関する研究を行った。その結果、1)イネ萎縮ウイルス(RDV)が媒介昆虫細胞へ侵入する過程、本ウイルスが主に経卵伝搬によって6年間昆虫で保持される現象、ウイルス遺伝子の発現抑制によって抵抗性形質転換稲が得られることを明らかにした。2)比較的媒介虫の生存率が高く、かつRDVの感染率が低い稲品種を選抜した。3)オオムギ縞萎縮ウイルスのI~IV系統および茨城県の主要大麦産地で問題となっている3分離株のRNA2の塩基配列を決定し、系統IIとIIIを識別できる制限酵素サイトを見出した。4)タマネギ萎黄病ファイトプラズマの昆虫伝搬能喪失系統において、多くの系統で染色体外DNAに変異の存在を認めた。5)メロンえそ斑点ウイルス(MNSV)の媒介菌がメロン根細胞へ侵入する過程において、MNSVが被のうと侵入菌糸様構造内に局在していることを確認した。また、MNSV粒子と相互作用する膜たんぱく質と予測されるオルピディウム菌遊走子たんぱく質を選抜した。6)塩基配列情報に基づきO. bornovanusを特異的に検出する手法を開発した。7)トマト黄化えそウイルスに感染した各種植物に、その媒介虫であるミカンキイロアザミウマが集まる現象について解析した。8)ヒトE型肝炎ウイルスのキャプシドたんぱく遺伝子を発現する形質転換レタスを新たに開発し、導入遺伝子産物のたんぱく質が十分に発現していることを確認した。
カテゴリ 病害虫 萎黄病 たまねぎ 抵抗性 品種 防除 メロン レタス

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