課題名 | c.温暖地における油糧作物を導入したバイオマス資源地域循環システムの構築 |
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課題番号 | 200709603 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,バイオマス資源循環研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,中山間耕畜連携・水田輪作研究チーム |
協力分担関係 |
茨城県行方市 茨城県東海村 静岡県トラック協会 (株)エイティーワン 日清オイリオ(株) パイコーポレーション(株) 大正理化(株) 京都機械工具(株) 島根県斐川町 JA斐川町 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)ひまわりの草丈や花径の生長抑制は生育初期の地下水位が高い程強く現れる傾向があり、千粒重や収量も水位の上昇とともに減少した。また、種皮率が高く、粒の厚みや幅が大きいと鳥害が少なくなる可能性がある。2)転換初年目ほ場で砕土が粗いと、なたねの出芽が激減することがある。栽植密度が低くなり過ぎると収量は低下するが、春季の追肥で増収可能である。3)小明渠浅耕播種機により転換畑になたね、ひまわりを導入することが可能となった。耕作放棄地で栽培する場合は、中耕等の機械除草の導入が不可避である。また、横溝式播種ロールのセル部を改造することでなたねの適正播種量を確保するとともに、湿害低減と省力的で安定した播種作業が可能となる。4)ひまわりのコンバイン収穫における頭部損失は、リール式ヘッダでは35%であったが、試作した櫛型ヘッダでは13%、引き起こし型ヘッダでは3%に低減できる。5)マイクロ波予措はなたね、ひまわりの圧搾効率を高めることができ、なたねにおいては酸価増加を抑制する。また、なたねおよびひまわりの圧搾ケーキの超臨界炭酸ガス抽出において、抽出圧力と温度が高いほど油分などの有効成分の抽出効率が高い傾向が認められた。6)既存の燃料製造装置の試作機で得られた知見から、高効率の小型可搬型装置を再設計・試作し、廃動物脂から利用可能な軽油代替燃料を得た。7)収量150~200kg/10a水準のなたね、ひまわりの栽培技術が確立され、国・自体体等の助成制度の適用を受ければ採算性は確保できる。8)水田転換畑の現地試験(島根県斐川町)では、暗渠機能が低下したほ場等における作土残水がひまわりの生育に大きな影響を及ぼした。また、麦跡のひまわり播種作業に畝立て耕うん播種方式を導入するとともに、形状の不均一なひまわり種子に対応した播種ロールを試作した結果、播種精度の向上と発芽不良の改善がみられた。9)乳牛へのひまわり搾油残さの給与によって、乳脂肪中の不飽和脂肪酸割合の増加、共役リノール酸含量の増加がみられた。10)バイオマス資源循環利用診断モデルの機能を拡張し、新たに農産物販売等の流れを組み込んだ。 |
カテゴリ | 病害虫 栽培技術 湿害 除草 水田 鳥害 なたね 乳牛 播種 発芽不良 ひまわり |