a.農業水利施設の機能診断・維持管理及び更新技術の開発

課題名 a.農業水利施設の機能診断・維持管理及び更新技術の開発
課題番号 200709606
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,農村工学研究所
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1)長期供用による水路壁面の摩耗発生状態を短時間で再現できる水流摩耗試験装置を開発した。また、モデル地区において、コンクリート水路の摩耗形状や付着試験による表層の脆弱化の程度を調査し、表層劣化においてはモルタル分の劣化を重点的に把握する必要性を示した。2)農業水利コンクリート構造物の劣化程度を把握する指標を開発するため、長期間水に曝されたコンクリート表層の化学的特性を分析し、コンクリートの強度発現に関連の深いカルシウムが溶脱し、硫酸腐食に関連する硫黄が濃縮していることを明らかにした。3)物理探査における地盤物性値の推定精度を向上させるため、地震波・電磁波の伝播過程を再現可能な手法を開発するとともに、構造物の基礎周辺地盤における不均一性の影響を考慮できる浸透流解析技術を開発した。4)農業水利施設のLCC算定手法を導出するため、水路表面のコンクリートの中性化進行度と壁面凹凸等の点検データを収集してコンクリート劣化予測式の精度を向上させるとともに、物理現象を確率的に予測するマルコフ連鎖モデルの劣化予測における適用性を検討した。5)摩耗やひび割れ等によって性能が低下した施設の新たな補修・補強工法として、従来の材料よりも変形しやすい高靱性セメント複合材料を用いた工法を開発し、コンクリート水路における現地試験を行った結果、本工法が水路目地部におけるひび割れの進展を抑制する効果を有していることを明らかにした。6)水理模型実験により、水路の植生や沈下が流水抵抗を示す粗度係数に及ぼす影響を調査した。また、更新時における自動水位調節ゲートなど省力化施設の追加的導入効果の検証を行った。7)生態系保全水路の現地導入時に地区担当者に提示するマニュアルを作成した。8)水理模型実験により、河床低下等により階段式魚道を急勾配化せざるを得ない場合の設計の考え方を明らかにするとともに、農業水利施設で発生する落下水音を低減させる筏状装置を開発した。
カテゴリ 省力化 水位調節 水管理

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