a.農村地域における健全な水循環系の保全管理技術の開発

課題名 a.農村地域における健全な水循環系の保全管理技術の開発
課題番号 200709610
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,農村工学研究所
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1)農業用水利用を組み込んだ分布型流出モデルを試作し、汎用化のための予備調査として、耕作水田・放棄水田および森林の3流域で農業用水利用が水循環に及ぼす影響を評価した。2)地すべり地の地下水流動特性をマルチトレーサー試験により明らかにするとともに、扇状地河川の地表水・地下水交流現象による環境同位体濃度変動特性を現地調査によって明らかにした。3)琉球石灰岩地域における地下水硝酸性窒素濃度変動を予測するモデルを構築した。また、地質モデリングソフトを用いて琉球石灰岩地域の地質および水質の分布を3次元的に可視化した。4)釧路湿原内の湧水が流域水収支に占める割合、および湧水を形成する広域流動系における地下水位と水温変動の安定性を明らかにした。5)水管理の特徴を考慮した水田の窒素流出モデルのパラメータ同定を行うとともに、降雨やかんがい水の供給等による農業排水路内重金属の濃度変化と主要形態を明らかにした。6)水田の止水かんがいや畑地の施肥削減がクリーク水質に与える影響を評価した。また、水田に設置した水質浄化装置の特性を調査するとともに、木炭を利用した場合の木炭量、接触時間、有機物除去量の関係を整理し、有機物除去効果が最大30%に達することを確認した。7)農業・農村の構造、営農・土地利用等の環境変化に対応した安定的で安全な水利用技術の開発については、地温探査によるため池堤体の簡便な機能診断法、および水路システムの利水機能と多面的機能を考慮した機能設計システムを作成した。8)メコン河流域を対象に、食料変動と農業水利用の相互影響評価を行い、主要な影響因子の抽出を行うとともに、分布型流出モデル作成のための基礎データの収集を開始した。9)利水者の協力行動、操作・補修の技術的要因等に規定された水管理組織機能の発展系列を示すとともに、再生水利用のための施設整備制度および用水管理手法を検討した。
カテゴリ 管理技術 水田 施肥 水管理

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