通気性被覆シートによる堆肥化技術の確立

• 研究機関名: 岩手県農業研究センター
• 研究分担: 飼料生産
• 研究期間: 新H15～16
• 年度: 2003
• 摘要: 目的:「家畜排せつ物法（略称）」が施行され家畜排せつ物を野積みすることができなくなり、畜産経営者は堆肥舎等により保管することが求められている。最近、より低コストなストック法のために通気性をもつ堆肥被覆シート（以下シート）が販売された。そこで小規模な農家を対象に、または堆肥舎の補完的な方法として、シートによる堆肥化技術を検討する。到達目標:ア 夏期ではシートの乾燥効果を利用して、水分75％程度の堆肥原料が3回程度の切り返しにより堆肥温度60℃以上に達する。 イ シートの耐用性が明らかになる。予定成果(初年目):通気性シートの堆肥化促進効果が確認される。期待効果:ア 既存の堆肥盤を利用した低コストな堆肥の管理ができる。 イ 60℃以上の発酵温度に達することにより雑草種子の混入がない堆肥生産ができる。成果:（1)シートにより(i)堆肥列への雨水の防止効果(ii)堆肥列の温度の上昇効果(iii)堆肥重量の減少効果等を確認した（根釧農試、平成12年度 ）。 （2)牛ふんを含水率66％に調整し、暗きょ配水管を埋設し、シートにより被覆して切り返しなしでも発酵温度60℃以上が３ヶ月持続した（群馬畜試、平成13年度）。
• 研究対象: 飼料作物
• 専門: 土壌肥料
• 部門: 草地・飼料作
• カテゴリ: 肥料 病害虫 乾燥 経営管理 雑草 飼料作物 低コスト 土壌管理技術