課題名 |
良質イネホールクロップサイレージ調整技術の確立 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
|
研究分担 |
飼料生産
|
研究期間 |
完H13~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:水田機能を利用し飼料生産を行うことは、自給飼料による畜産振興にも有効性が高い。そのためには既存水稲品種の高乾物生産性を生かした栽培技術の確立が重要である。また、飼料イネは植物本体を家畜に供することから農薬をできるだけ削減する等の低コスト生産技術を確立するとともに、飼料価値を高めるサイレージ調製技術の実証検討が必要となっている。到達目標:栽培・給与間で流通可能なホールクロップサイレージ用イネの生産技術体系を確立する成果:(1)移植区8月30日、直播区では9月10日に自走式ダイレクトカッテイングロールベーラーによるサイレージ収穫調製を行った。移植区は糊熟期と判断され収穫ロール数より収穫量(生草)は2,681kg/10aと推定された。直播区は黄熟期の収穫となったが、苗立本数が少なかったため生草重1,871kg/10aと少なかった。(2)収穫機1台、ラップマシーン2台、軽トラック2台、中型トラック1台の組作業では10a当たりの作業能率は20~25分程度であった。また、収穫機の10a当たり圃場ロスは1%以下で作業上問題はなかった。 (3)飼料イネの熟期が進むにつれ穀実割合が高まるとともに、乾物収量、消化性の高い細胞内容物や繊維(OCC、Oa)、TDN含量が増加した。TDN含量は、黄熟期で56~58%と試算された。TDN収量は直播区では糊熟期より下回ったが、移植区では黄熟期が最大となった。また、発酵品質は乳熟期では材料水分が70%台と高く悪かったが、黄熟期では水分が60%程度まで下がってきており、無臭に近い清涼感のある芳香で良質な発酵品質が得られた。
|
研究対象 |
水稲
|
戦略 |
畜産
|
専門 |
飼養管理
|
部門 |
水稲
|
カテゴリ |
病害虫
栽培技術
サイレージ調製
飼育技術
収穫機
水田
水稲
低コスト
農薬
品種
|