濾材と耐湿性植物を併用したパドック排水の簡易浄化処理技術の開発

課題名 濾材と耐湿性植物を併用したパドック排水の簡易浄化処理技術の開発
研究機関名 岩手県農業研究センター
研究分担 外山畜産
研究期間 新H16~20
年度 2003
摘要 目的:雨水とともにパドック(運動場)から流出する糞尿の公共水域汚染上の規制及び指導は現時点において比較的緩やかである。しかし、パドック内の糞尿は完全な除去が難しく、特にコンクリート等仕様の場合には、降雨とともに流出する糞尿も多く、融雪期には積雪と混合した糞尿が河川に流出し、今後は環境問題に発展しかねない。糞尿の流出程度はパドックの立地条件、パドック内における飼養頭数、糞除去の頻度及び積雪の凍結状況に加え、降水回数や降水量などにより大きく左右される。糞尿を雨水から隔離するために、パドックの屋根掛が考えられるが経費がかかりすぎる。そこで可能な限り、パドック内の糞除去を実施した上で、濾材と耐湿性植物を併用した簡易で低廉な汚水処理技術を検討する。到達目標:家畜尿汚水の排水規制の適合(水質汚濁防止法の排出基準)予定成果(初年目):濾材による汚濁物質の除去効果成果:ア 肉牛舎から排出する汚水をかき殻充填開放水路に通水し、滞留時間が5時間以上で測定した汚濁負荷物質の平均除去率はBOD78%、COD、SS各41%、窒素34%、リン38%、大腸菌群数54%であった。(2002年海と渚環境美化推進機構)イ 乳牛舎排水を一時貯留地を経て浄化田に導き、植物浄化による窒素及びリンの吸収能を調査したところ、各々吸収能はリードカナリーグラスがヨシよりも高かった。(東北大院農2003)ウ 畜舎汚水処理のため耐汚水性植物を選定し、浄化能力について検討した。一時曝気処理した汚水(BOD約1000mg/l)の通年処理には春~秋季にキシュウスズメノヒエ、秋~春季にイタリアンライグラスの2植物を組み合わせる体系が有望であった。(福岡農総試研報1994)
研究対象 牧草
戦略 環境
専門 飼養管理
部門 草地・飼料作
カテゴリ イタリアンライグラス かき 飼育技術 耐湿性 肉牛 乳牛 ひえ

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