課題名 |
被覆植物を活用した飼料畑の雑草抑制技術の確立 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
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研究分担 |
飼料生産
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研究期間 |
完H13~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:県内各地の飼料畑や牧草地でイチビやヒルガオ類、ワルナスビ等の強害雑草による被害が増加しているが、こうした強害雑草の多くは旺盛な繁殖力を持ち、除草剤による防除体系が完全には確立されていないものも多く、除草剤の種類や量を誤ると逆に飼料作物に薬害等の被害が生じる危険性がある。その一方で環境に対する周囲の関心の高まりから、農業分野においても環境と調和した生産技術の確立が今後も求められてくると思われる。最近では被覆植物やある種の植物が持つ他感作用を利用した雑草制御についての研究も進みつつある。そこで県内各地の飼料畑で被害が増加している強害雑草に対して被覆植物を利用した生物的防除技術について検討する。到達目標:(1)被覆植物による強害雑草の生物的防除の可能性が示される。 (2)年次別予定成果成果:(1)被覆植物をとうもろこしと同時に播種した場合、被覆植物が地表面を覆う前に発生する雑草に対してはあまり効果は期待できないが、以降に生育する広葉雑草に対してはある程度の抑制効果は期待できる。 (2)強害雑草のワルナスビに対してはベッチ区、クローバ区、無処理区でも発生は見られなかったが、これらの区では既に地上部を被覆植物やその他雑草が繁茂していたため、夏期に発芽するワルナスビが地上部に出芽できなかったためではないかと思われた。(3)生育後期になるととうもろこしの生育は他の雑草との競合により抑制された。また雑草の繁茂により密植状態になったため、紋枯れ病や根腐れ病が多発する傾向にあった。このため、収量性も除草剤処理区対比でベッチ区76、クローバ区60と低収であった。 (4)とうもろこし播種前に予め被覆植物のスタンドを作っておくことが雑草抑制の観点からはより効果的と思われる。
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研究対象 |
草地飼料
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戦略 |
畜産
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専門 |
飼養管理
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部門 |
牛
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カテゴリ |
病害虫
雑草
飼育技術
除草剤
飼料作物
生物的防除
とうもろこし
なす
播種
繁殖性改善
防除
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