課題名 |
育苗期における減農薬体系の組立 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
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研究分担 |
環境保全
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研究期間 |
完H13~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:水稲の減農薬栽培については、体系的に示されたものがないことから、いもち病をはじめ、個々の病害虫についての農薬低減技術を組み合わせて提示する必要がある。そこで、水稲について、育苗期から本田期にかけて耕種的防除技術と化学的防除技術を組み合わせた減農薬栽培技術の組立実証を行う。ここでは、育苗期における減農薬の組立実証を検討する。到達目標:(1)育苗期における減農薬体系を組立て、実証する。 (2)年次別予定成果成果:(1)温湯浸漬法による種子消毒(保温機能がある処理装置では58℃20分または60℃10分浸漬、保温機能がない場合は60℃20分または62℃10分)は、ばか苗病、いもち病、立枯細菌病に対して種子消毒薬剤と同等の効果が確認された。主なうるち品種(ササニシキ、ひとめぼれ、あきたこまち等に適応できるが、品種毎の発芽率の確認が必要である。採種圃種子審査基準に合致し、塩水選直後(1時間以内)や再乾燥した籾では、発芽率に問題はなかった。(11年度東北農業研究成果情報)(2)プール育苗は、育苗期に発生するもみ枯細菌病及び苗立枯細菌病に対する発病抑制効果があるが、緑化終了後2~3日以内にプールに入水しないとその効果は期待できない。(平成8年度東北農業研究成果情報) (3)タチガレエース粉剤を混和しない水田土を床土に用いてプール育苗を行っても、ピシウム属菌による苗立枯病の発生は少なく、発生しても特に蔓延することはなかった。プール育苗では特別な方法をとらなくとも、慣行防除で十分である。(宮城農セ研究報告第59号)(4)プール育苗は苗立枯病対象農薬の使用の有無にかかわらず、苗立枯病(フザリウム菌接種及び自然発生糸状菌)の発生を抑制し、実用性が認められた。(13年度環境保全研究室試験成績書)問題点・課題等:(1)温湯消毒後の種子の発芽特性と実用上の問題点の整理。 (2)プール育苗による苗立枯病(ピシウム属菌)の抑制効果の確認。 (3)育苗期における減農薬の実証例がない。
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研究対象 |
水稲
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戦略 |
環境
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専門 |
環境
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部門 |
水稲
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カテゴリ |
病害虫
育苗
いもち病
温湯消毒
害虫
乾燥
栽培技術
種子消毒
水田
水稲
立枯病
農薬
品種
防除
もみ枯細菌病
薬剤
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