ヒエ・アワの無農薬機械化栽培現地実証

課題名 ヒエ・アワの無農薬機械化栽培現地実証
研究機関名 岩手県農業研究センター
研究分担 やませ利用
研究期間 完H11~15
年度 2003
摘要 目的:子実用ひえ(系統名:達磨)は、水田転作の増加に伴い、水田を湛水状態で、水稲用の既存機械を活用できる作目として岩手県中北部で作付けが拡大している。しかし、現地ではひえの生育特性が不明なこと、育苗期の病害発生等による育苗の失敗等、生産上の不安定要因も多い。昨年度構築した体系に基づきヒエの水田での移植栽培の実証を行う。成果:[13年度の結果の概要](1)育苗播種量の増加に従い、軟弱苗となり、マット形成も不良となった。育苗日数は、15日ではマット形成が不十分であり、30日を越えるとマット形成は良好となるが、下葉の黄化が見られた。20~25日程度が適当と考えられた。(2)移植水稲用乗用移植機によりひえ苗を移植した。マット形成が劣ると苗補給の際にマットが潰れ、移植爪で掻き取れない場合があったが、欠株は2.2~5.3%であった。移植9日後の欠株率は、播種量が多かった2区で58.1%、1区で25.1%と軟弱苗や老化苗では植痛みが著しいことが示唆された。なお、2区の一部を除いて補植は行わなかった。(3)除草水稲で用いられる除草機の実用性を検討した。動力付き除草機と人力除草機による除草効果はほぼ同等と考えられたが、動力除草機の方が効率的な除草が可能であった。(4)収穫自脱型コンバインにより収穫を行った。風量をやや少なく、刈高はやや高めにする等の調節は必要であったが、詰まり等も生じず順調に収穫作業ができた。坪刈り収量は、1区で54.4kg/a、2区で40.9kg/a、3区で38.8kg/aとやや開きが見られたが、全刈り子実重は39.2kg/a、全刈り子実重に対する収穫ロスは0.9%であった。なお、欠株発生の多かった区で坪刈り子実重が多い傾向が見られたことから、最適な裁植密度の検討が必要と考えられた。 残された問題点:(1)ひえ水田移植栽培導入面積の拡大、経済性確認(収益性、コスト等)11.研究到達目標(1)ヒエの無農薬・高品質製品を安定供給できる体系を確立する(2)年次予定成果
研究対象 ヒエアワ
戦略 農業機械開発改良
専門 農業機械
部門 その他作物
カテゴリ 病害虫 あわ 育苗 機械化 機械開発 コスト 除草 除草機 水田 農薬 播種 ひえ

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