課題名 |
ウメの果実肥大に応じた生理障害果発生軽減技術の開発 |
研究機関名 |
福井県園芸試験場
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研究分担 |
果樹・営農環境研究グループ
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研究期間 |
継H14~18 |
年度 |
2003 |
摘要 |
(1)ウメ果実の肥大特性と生理障害果発生との関係解明 果実の肥大特性の面からは、生理障害果の発生は果肉細胞の肥大と関係があり、細胞が大きくなること、急激に肥大することが原因のひとつであることが明らかになった。また、ウメの品種は細胞数が多い細胞数型果実と個々の細胞が大きい細胞肥大型果実に分類でき、細胞肥大型果実、品種で生理障害果の発生が多いことが明らかとなった(H14年成果情報)。細胞肥大型品種は果肉細胞膜の透過性が高いこと、また、同一果実内でも細胞肥大の激しい時期・部位で果肉障害や樹脂が発生しやすいことがわかってきた。(2)生理障害果発生軽減技術の開発 養分吸収面からは、ホウ素およびカルシウム無施用で生理障害果が発生したが、ホウ素のみ無施用では生理障害果の発生は確認されなかった。(3)現地の樹脂障害果発生程度の異なる樹の調査では、H15年は全般的に樹脂障害の発生が少ない年であったが、多い樹では発生率が高かった。軽減対策については植調剤、施肥、せん定、高温対策などの処理について軽減効果の有無についてスクリーニングを開始した。その結果、果実の肥大が促進されるような処理や胚固化完了後10~20日間の期間に土壌乾燥や高温など樹に水分ストレスを与える処理で発生が多く、逆の処理では発生が少なかった。
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研究対象 |
ウメ
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戦略 |
園芸
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専門 |
栽培生理・土壌肥料
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部門 |
果樹
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カテゴリ |
肥料
うめ
果肉障害
乾燥
高温対策
障害果
生理障害
施肥
土壌管理技術
品種
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