摘要 |
目的:電源の確保できない農地におけるハウス栽培で、気温上昇の激しい春や気温降下の激しい秋のハウスの換気作業は毎日の作業となるため、この開閉作業の省力化を図る。計画:環境にやさしい太陽光発電を利用した昇温抑制システムについて検討する。 期待される成果:太陽光発電によるハウス換気の自動化。得られた成果:140Wの太陽発電モジュールパネル2枚と24Vバッテリー、直流24Vのモーター2機で最高100mのハウスの両サイドの自動換気が可能となった。換気効果は、晴天時のハウス内最高気温が低く抑えられることや曇天時等の日中の急激な気温の変化に対応できること等が明らかになった。また、この昇温抑制システムを活用したハウスの効率的利用を図るため、積雪期間を除いた期間で、春・秋のミズナを中心に、ネギ等の軟弱野菜とともにエダマメ等の豆類を作付けする輪作体系を検討し、3月下旬にエダマメをハウス内のトンネルに定植する事で、非積雪期間の3月~12月にエダマメ→ミズナ→ネギ→ミズナ→ミズナ→ミズナの年6作が作付け可能となった。成果の受け渡し先:丹後国営開発農地におけるハウス栽培農家 残された問題点:今後は、効率的なハウス利用を妨げない、うね毎の太陽熱土壌消毒法について検討する。
|