摘要 |
目的:本県産野菜の抗アレルギー、抗酸化機能性等の多寡を明らかにし、機能面での特徴を確認する。また、栽培条件や貯蔵条件と、機能性との関係を検討することによって、機能性の維持強化技術を見いだす。 計画: (1)県内主要農産物の機能性評価。 (2)貯蔵、流通条件と機能性評価。 期待される成果:(1) 輸入農産物や他県産農産物との差別化。(2)消費者への適切な情報提供。 (3)地産地消につながるデータ蓄積。 得られた成果:ホウレンソウ、葉ネギ、白ネギの抗酸化性は、夏季よりも周期、冬季作の方が強い。イチゴとメロンについては、栽培方法(慣行、軽少量培地)による機能性の差は認められなかった。ケールの成長ステージ別での機能性には差異は認められない。貯蔵条件の影響としては、貯蔵中の過度の光照射は抗酸化性を低下させる。MA包装が抗酸化性の維持に有効であった。ホウレンソウの抗酸化性の本体は、クロロフィル、アスコルビン酸以外の成分と考えられる。 成果の受け渡し先:県内各JA、普及部等 残された問題点:機能性の産地間差は明確でなく、部分的な差異についても、表示に関する法令により、販売促進のデータとして利用することが困難。
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