課題名 |
国際化に対応する低コスト切り花生産技術の確立 |
研究機関名 |
広島県農業技術センター
|
研究分担 |
花き・環境資源
|
研究期間 |
完H12~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
1 ロックウールバラの生産性向上技術の開発 1) 新しい台木による増収技術の開発 ハイラック仕立て法のナタル・ブライアー台木苗の切り花本数は挿し木苗よりも少なかった。また,アーチング仕立て法およびシュート水平折り曲げ仕立て法の切り花収量も少なかった。しかし,切り花長はすべての仕立て法で台木苗が2~7cm長かった。 2) スプレー品種長茎化技術の開発 同化専用枝折り曲げ後に発生するベーサルシュートを長さ30cmでピンチした場合の切り花本数は,「モンブラン」では45本/株,「マカレナ」では34本/株であり,アーチング仕立て法に比べてそれぞれ19本と10本多くなった。しかし,切り花長は「モンブラン」では85cm,「マカレナ」では65cmであり,それぞれ3cmと4cm短かった。2 スプレーカーネーションの据え置き栽培技術の開発 点滴潅水同時施肥法による,パーライトを主体とした人工培地の生産性は,据え置き栽培2年目においても,慣行用土と同程度であった。光反射フィルムマルチを組み合わせて使用した場合も同様であった。 人工培地は慣行用土と比較して軽く,据え置き栽培終了後も排水性が高かった。また,改植に要する総労働時間は,人工培地では有機物の搬入とすきこみ作業がなくなり,蒸気消毒に要する時間が1/8に短縮されるため,約40%削減できた。 3 養液土耕栽培法を利用したスプレーギク二度切り栽培の効率的管理技術の確立 1) 養液土耕法の適用性検討 秋ギク「ダークリネカー」を10月に定植した二度切り栽培の2番花(3月開花)では,養液土耕法が慣行法より生育が優れ,十分な切り花長と切り花重が得られたことから,養液土耕法の適用性があるものと判断した。 2) 適正な施肥窒素量の検討 「ダークリネカー」を9月に定植した2番花では,施肥窒素量を10g/m2 程度とすれば優れた生長と切り花品質が得られる。 3) 適正なかん水量の検討 養液土耕法を利用した「ダークリネカー」の二度切り栽培では,1日当たり3L/m2のかん水量が適当であると判断した。また, かん水方法は,まとめて1回で与えても,分けて3回で与えても,同じ種類の土壌内では,ほぼ同等の生育および切り花品質が得られること,また沖積土で最も優れることを明らかにした。
|
研究対象 |
バラ・カーネーション・キク
|
戦略 |
園芸・環境
|
専門 |
栽培生理
|
部門 |
花き
|
カテゴリ |
カーネーション
改植
管理技術
きく
くり
栽培技術
挿し木
施肥
台木
低コスト
排水性
ばら
品種
|