てんさいの黒根病抵抗性圃場検定法

タイトル てんさいの黒根病抵抗性圃場検定法
担当機関 道立中央農試
研究期間 1998~2003
研究担当者 梶山努
吉良賢二(中央農試)
土屋俊雄。
飯田修三(十勝農試)
有田敬俊(十勝農試)
発行年度 2003
要約 てんさいの黒根病抵抗性を高い精度と再現性で検定できる圃場検定法を確立した。 最適検定条件は、灌水多湿土壌処理を根部肥大始め 2~3 週間後の 7 月初旬頃から開始し、処 理期間を 30~35 日間とすることである。
キーワード テンサイ、テンサイ黒根病、抵抗性検定法、灌水処理、圃場菌密度
背景・ねらい 近年、高温多雨年にてんさい根腐れ症状が多発し、大きな問題となっている。根腐れ症状主要因の1つが、Aphanomyces cochlioides による土壌病害であるテンサイ黒根病で、発生 した場合、被害は甚大である。今まで、テンサイ黒根病抵抗性の評価は、地域適応性検定試 験等における発病調査をもとに行ってきた。しかし、この方法は多大な労力を要するが、発 病程度が土壌や気象条件に大きく左右され、地域や年次によって発病が非常に上安定で、品 種の抵抗性を十分に評価できなかった。抵抗性品種を早期に導入・育成するため、被害実態 を考慮に入れたテンサイ黒根病検定法の確立が急務であった。
成果の内容・特徴 1.本検定法では、水田転換畑にてんさいを2年連作した圃場を用い、灌水多湿処理を加えることにより、安定的にてんさい黒根病の発病させることができる(表1)。
2.灌水多湿処理を、根部肥大始め 2~3 週間後の 7 月初旬から 30~35 日間行うと、品種間差 異が大きく、発病程度による抵抗性評価が判り易く、試験精度も高い(表1)。
3.黒根病抵抗性の判定基準は、「スタウト《を"やや強"、「モノホマレ《を"中"、「カブト マル《を"やや弱"とする(表2)。
4.本検定法により判定した品種の黒根病抵抗性は、現地発生圃場の結果と一致する。 (表 3)
成果の活用面・留意点 1.平成 16 年度より、実施マニュアルに従い、育成系統並びに輸入品種についての黒根病抵抗性特性検定試験を開始し、新優良品種決定に使用する。
2.黒根病抵抗性"強"および"弱"の基準品種を選定する必要がある。
3.既存の主要な優良品種についても、黒根病抵抗性を判定する。
4.抵抗性の判定は、発病程度を主体にして、廃棄根率を補完的に加味する。
カテゴリ 水田 抵抗性 抵抗性検定 抵抗性品種 てんさい 土壌処理 品種

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