タイトル | スイートコーン中生種のトンネル早熟作型における収穫期前進技術 |
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担当機関 | 北海道原子力環境センター |
研究期間 | 2001~2003 |
研究担当者 |
塩澤耕二 小田義信 小野寺政行 中村隆一 |
発行年度 | 2003 |
要約 | 早生種が収穫期を迎える7月中旬以降にトンネル早熟作型で中生種スイートコー ンを収穫できるように収穫期を10日程度前進するには、苗定植とトンネルの高さを高める こと有効である。 |
キーワード | スイートコーン、収穫期前進 |
背景・ねらい | 共和町でのスイートコーンの収穫は早生種で7月中旬から、中生種で7月下旬から始ま る。しかし、早生種と中生種の端境期に収穫量が低減する。そこで、トンネル早熟作型を 対象に、品質の高い中生品種の収穫期を早生品種並に前進化する培技術を確立する。 |
成果の内容・特徴 | 1.育苗方法は、比重0.7g/cm3程度の培土を高さ10cm~7.5cmの紙筒に軽く詰め、3~4cmの深さに播種し、充分灌水し、根域制限資材を塗布した下敷紙の上で30°C40~44時間加温 し、その後室温に静置する。 2.直播に比較して2.5葉苗を移植することで収穫期は前進する(表1)。 3.苗移植は収量を確保するため、紙筒上端が5~3cmの深さとなるように移植する。 4.トンネル資材にはPO資材を使用し、透明農ポリマルチを利用すると収穫期前進効果が大きい(表1)。 5.苗移植前年でのマルチ被覆は収穫期に影響せず、作土厚が薄くなり肥料流亡も生じるため望ましくない。 6.トンネルの高さを高めることで収穫期は前進する(表1)。 7.苗移植・トンネルを高くする等の収穫期前進技術(図1)により中生種の収穫期を10日程度前進できる(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1.トンネル資材に用いたPOフィルムは有滴タイプである。 2.苗移植前年のマルチ被覆は作土を薄くし肥料流亡させるため行わない。 |
カテゴリ | 肥料 育苗 栽培技術 播種 品種 |