| タイトル | 土壌窒素、温度、水分が採草地の亜酸化窒素とメタンの発生・吸収に及ぼす影響 |
|---|---|
| 担当機関 | 北海道立根釧農業試験場 |
| 研究期間 | 1999~2003 |
| 研究担当者 |
甲田裕幸 三枝俊哉 三木直倫 宝示戸雅之 |
| 発行年度 | 2003 |
| 要約 | 北海道東部のチモシー採草地における温室効果ガスである亜酸化窒素の発生量は牧草の 収量に比例する。メタンの吸収量は、草種構成、施肥および乾物収量水準に関わらずほぼ一定で ある。これら温室効果ガスの発生・吸収フラックスは温度と土壌水分の影響を受ける。 |
| キーワード | 採草地、施肥、草種、亜酸化窒素、メタン、温室効果ガス、草地生産管理 |
| 背景・ねらい | 北海道東部の火山性土に立地しているチモシー採草地において、亜酸化窒素およびメタンの発 生フラックスを測定し、草種構成、施肥管理および気象・土壌要因との関係を明らかにする。 |
| 成果の内容・特徴 | 1.亜酸化窒素発生量は、既往の知見と同様に、マメ科牧草(シロクローバ)の混生および窒素 施用量の増加によって増大する。このとき、牧草の乾物収量も増大するので、同一年次、同一 圃場ならば、マメ科牧草の有無、施用する肥料(硫酸アンモニウム、乳牛ふん尿スラリーおよ びたい肥)および施用量に関わらず、亜酸化窒素発生量は乾物収量の高い草地ほど多いと言え る ( 図 1 )。 2.施肥に由来する亜酸化窒素の発生量は、同一年次、同一圃場ならば、マメ科牧草の有無およ び施用する肥料に関わらず、アンモニア態窒素施用量の多い圃場ほど多い(図 2)。 3.日平均気温が 10°Cを下回る場合(図 3、△および×)、または、表層 0~5cm 土壌中の無機態 窒素量が少ない場合、亜酸化窒素は顕著な発生を示さない。一方、日平均気温が 10°Cを上回る とともに気相率が 25%を下回る場合(図 3、●)、すなわち、気温が高くて土壌が湿っている場 合、亜酸化窒素発生フラックスは高まりやすい。 4.採草地におけるメタン発生フラックスはほぼ常に負の値である(図 4)。すなわち、採草地は メタンを吸収する。メタンの吸収は夏期に旺盛になり、追肥あるいは降雨により小さくなる。 5.早春から秋にかけてのメタン吸収量は ha 当たり 0.4~1.0、平均 0.74kgC であり、マメ科牧草有無、施肥および乾物収量水準に関わらずほぼ一定である。 6.メタンの吸収は、表層 0~5cm 土壌における土壌水分の減少とともに高まる傾向にある(図 4)。 このことは既報(畜産草地研究成果情報、2003)と同様である。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1.国内の草地における亜酸化窒素発生量およびメタン吸収量査定のための基礎資料になる。 |
| カテゴリ | 肥料 施肥 乳牛 |
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