ヘイオーツによる夏ダイコンのキタネグサレセンチュウの防除

タイトル ヘイオーツによる夏ダイコンのキタネグサレセンチュウの防除
担当機関 広島県立農業技術センター環境研究部
研究期間 1996~1996
研究担当者 松浦謙吉
須波邦彦
星野 滋
船越建明
発行年度 1996
要約 ヘイオーツはキタネグサレセンチュウの対抗植物として有効であり、夏ダイコンの前作に栽培。すき込みを行うと、キタネグサレセンチュウ密度は低下し、秀品率は向上する。
背景・ねらい  広島県の黒ボク土の夏ダイコン産地ではキタネグサレセンチュウ
による品質低下が問題となっている。また、できるだけ薬剤に頼らない持続的な産地の維持が望まれる。そこで、キタネグサレセンチュウ密度抑制効果の高い対抗植物の栽培及びすき込みによる線虫防除のための輪作体系を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 対抗植物のマリーゴールド、ハブソウ、ヘイオーツ(エンバク)はキタネグサレセンチュウ密度抑制効果に優れ、特にヘイオーツは栽培しやすく、収量も多い(表1)。
  2. ヘイオーツの収量は5月中旬に10a当たり5㎏を播種すると、7月中旬に最大となり生草重が約2tとなる(表2)。
  3. ヘイオーツの栽培・すき込みはダイコンの生育、収量を低下させることはなく、ダイコンの秀品率は向上する。(表3)
  4. ダイコン秀品率と収穫時のキタネグサレセンチュウ密度との間には、負の相関関係が認められる(図1)
成果の活用面・留意点
  1. 輪作体系として、ヘイオーツ播種期:5月上旬~中旬、刈り取り・すき込み期:7月中旬~下旬、夏ダイコンの播種期:8月上旬~下旬を確立した。なお、ヘイオーツの播種時に10a当たり
    N-P2 O5 -K2 O=3.2㎏-3.2㎏-3.2㎏ を施肥し、栽培期間は60日程を目安にする。
  2. ヘイオーツのすき込みはストローチョッパーや草刈機等で刈り払い、細断した後に行う。
  3. ヘイオーツのすき込み後は20日以上の腐熱期間をおいて、ダイコンを播種する。
  4. ヘイオーツの10a当たり栽培経費は種子代5㎏2,350円、肥料代1,690円である。
図表1 210194-1.jpg
図表2 210194-2.jpg
図表3 210194-3.jpg
図表4 210194-4.jpg
カテゴリ 肥料 病害虫 施肥 だいこん 播種 防除 マリーゴールド 薬剤 輪作体系

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