アイリス輸入球根の冷蔵処理による開花調節

タイトル アイリス輸入球根の冷蔵処理による開花調節
担当機関 大阪府立農林技術センター
研究期間 1996~1997
研究担当者 竹内麻里子
豊原憲子
発行年度 1997
要約 アイリス輸入球根は、年末出荷作型で5~8℃の乾式冷蔵により開花が早まり、開花揃いが良くなる。花茎は10~11週間の冷蔵で最もよく伸長し、葉長は冷蔵期間の延長により短くなる。
背景・ねらい  球根切り花産地では安価で数量の安定した輸入球根の導入が進んでいる。これまで国内産球根では年末出荷が困難であったアイリス‘ブルーマジック’も、30℃で長期貯蔵したオランダからの輸入球根の導入により年末出荷栽培が可能となったため、栽培安定を目的とした冷蔵処理による開花調節技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. アイリス‘ブルーマジック’輸入球根は5~8℃の乾式冷蔵によって開花調節のための十分な効果を得ることができる(表1、2)。
  2. 1週間の予備冷蔵は効果が低く、本冷蔵の延長が効果的であり、本冷蔵期間の延長により開花時期が揃う(表1)。
  3. 定植から開花最盛期までの日数は冷蔵期間が長いほど早くなり、9週間冷蔵に対し13週間冷蔵でおよそ1ヶ月間栽培期間が短縮可能である(表2)。
  4. 花茎は10週間冷蔵で最も長くなるが、11週間以上の冷蔵によっても十分な長さを得ることができる。一方、葉長は冷蔵期間が長くなるほど短くなり、切り花のボリュームが低下する(表2)。

成果の活用面・留意点
  1. 冷蔵温度は8℃が好ましく、予冷を行う必要はない。
  2. 輸入球根を利用した年末出荷用アイリス‘ブルーマジック’の安定生産が行える。
  3. 他品種についてはこの成果とは異なることがある。

図表1 210523-1.gif
図表2 210523-2.gif
カテゴリ アイリス 栽培技術 出荷調整 長期保存・貯蔵 品種

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