スルホニルウレア系除草剤抵抗性変異の出現

タイトル スルホニルウレア系除草剤抵抗性変異の出現
担当機関 京都府丹後農業研究所
研究期間 1998~1999
研究担当者 杉本充
伊藤一幸(農業環境技術研究所)
発行年度 1998
要約 京都府北部の丹後地域でアゼトウガラシが多発している水田が近年問題となっており、スルホニルウレア系除草剤に対する抵抗性変異の出現を確認した。その防除にはシメトリン及びMCPBを含有する水田除草剤が有効である。
背景・ねらい  1997年に京都府北部の大宮町で「除草剤の効かない水田雑草がある」との情報があり、北海道や東北・北陸地方で報告された、スルホニルウレア系除草剤(以下SU剤と略す)に抵抗性を持つ雑草が出現している疑いが持たれた。そこで、今後の雑草防除対策の資料とするため、現地における雑草発生の実態を把握するとともに、有効な水田除草剤を選定する。
成果の内容・特徴
  1. 同一SU剤(ダイムロン・ベンスルフロンメチル・メフェナセット粒剤)を8年間連用していた水田の土壌を用いて検定した結果、アゼトウガラシ、アメリカアゼナ(ゴマノハグサ科)及びミゾハコベ(ミゾハコベ科)に、SU剤抵抗性変異が確認された。これは近畿以西で初めての確認事例である(表1)。
  2. 現地での出現状況を見ると、アゼトウガラシが多発するほ場は、ほぼ同一水系沿いに発生している。その中でも水系の下流ほど多い傾向がある。また出現ほ場は同一耕作者が多く、農業機械の進入箇所付近で、特に雑草量が多い(図1)。
  3. SU剤では効果の少ない雑草についても、シメトリン・モリネート・MCPB粒剤の効果は高い(表2)。

成果の活用面・留意点
  1. 抵抗性を持つと疑わしい雑草が出現した場合、中干し期にその分布と拡散状況を明らかにするとともに、同一剤の連用の有無など除草剤の使用状況を調査する。
  2. シメトリンおよびMCPBを含む除草剤としては、シメトリン・モリネート・MCPB粒剤の他に、シメトリン・ベンチオカーブ・MCPB粒剤、シメトリン・ベンフレセート・MCPB粒剤などがある。その他の非SU系除草剤も効果が期待されるので、適用草種を確認して使用する必要がある。
図表1 210686-1.gif
図表2 210686-2.gif
図表3 210686-3.gif
カテゴリ 病害虫 雑草 除草剤 水田 抵抗性 とうがらし 防除

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