| タイトル |
大粒系ブドウにおける粘性GA剤の果房塗布による穂軸硬化防止 |
| 担当機関 |
大阪府立農林技術センタ- |
| 研究期間 |
1997~1997 |
| 研究担当者 |
加藤彰宏
細見彰洋
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
大粒系ブドウのGA処理において、粘性を付与したGA剤をブドウの花(果)房の表面に素手で塗布する手法を開発した。本法により、着粒や無核化を促進しながら穂軸の柔軟性を維持できる。
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| 背景・ねらい |
大粒系のブドウには、花振いや無核小粒果の対策としてGA処理が有効であるが、反面、処理による穂軸の硬化と脱粒や奇形果房の発生が問題となっている。そこで、GA剤を花(果)房の表面に局部的に処理すれば穂軸の硬化を防止できると考え、GA剤の効率的な塗布法の開発と、穂軸の硬化や脱粒防止効果について検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 粘性のあるGA液を素手に付け、房を握るようにして塗る手法(以下塗布処理)は、筆などで塗るよりも容易に、花(果)房表面にのみGA剤を処理できる。処理は、慣行の浸漬に比べると時間がかかるが、容器を持ち上げる必要がないため、腕や肩への負担が少ない(写真1)。
- 塗布液のGA濃度を、浸漬処理で花(果)房全体に付着するGAの薬量に相当するように調整すると、果粒の着生と肥大の促進や無核化に対するGAの効果が十分に得られ、浸漬と同品質の果実が得られる。また、粘性剤には泡立てたゼラチンを用いると果面汚染を防げる。(写真2、表1)。
- 一方、穂軸については、主軸や岐肩の長さは浸漬処理と差がないものの、主軸径、果帯径、主軸及び果梗の曲げ応力は無処理並みに小さくなり、果梗径も浸漬処理より小さく、明らかに硬化を防止できる(表1)。
- 果粒の折り曲げや果房の落下衝撃による脱粒は塗布処理と浸漬処理で差がないが、輸送中の脱粒は、塗布液の濃度が低い場合において若干軽減できる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 粘性GA剤の塗布処理は、着粒や無核化を促進しながら穂軸の柔軟性を維持できるため、果房の湾曲を防ぎ、摘粒や箱詰作業を容易にし、果実品質を向上させ得る。今後は民間企業の協力により、処理方法の登録実用化を図る。
- なお、脱粒の改善は不十分なため、房作りなどの脱粒防止策は従来通り留意する必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
ぶどう
輸送
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