タイトル | MetBrokerを利用した気象情報・地図合成表示アプリケーション |
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担当機関 | (独)農業技術研究機構 中央農業総合研究センター |
研究期間 | 2001~2003 |
研究担当者 |
マシュウ ローレンソン 二宮正士 木浦卓治 |
発行年度 | 2001 |
要約 | 開発したJavaアプレットは気象データ仲介ソフトMetBrokerから気象データを読み込むとともに、対応地域の地図データを別にある地図サーバから動的に取り込み、気象データを観測点毎に地図上に表示することができる。 |
キーワード | 仲介ソフト、分散協調システム、Javaアプレット、気象リスク |
背景・ねらい | 多くの農業向けWebアプリケーションが気象データ仲介ソフトMetBrokerを介して気象データを読み込むことで開発効率の飛躍的向上を実現している。しかし、MetBrokerの大きな特徴のひとつである、指定領域内の全気象点のデータ同時獲得機能を十分に活かしたものはなかった。そこで、その機能を活かす典型的なアプリケーションとして、別のサーバから獲得した地図データ上に気象データや気象データに基づく意思決定支援情報を合成表示するアプリケーションを開発した。この試みはそのようなMetBrokerの機能の性能調査ばかりでなく、地図データベースなど異質のデータベースとの連携をはかるための大きな試金石ともなり、農業用分散協調システム実現上も重要である。 |
成果の内容・特徴 | 1. 気象データ仲介ソフトMetBrokerから気象データを読み込むとともに、対応地域の地図データを別の地図サーバ(MapBlast、 http://www.mapblast.com/)から動的に取り込み、気象データを観測点毎に地図上に表示するJavaアプレットを開発した(図1)。MetBrokerが対応している全ての気象データベースのデータを地図上に表示できる。 2. このアプレットは、同一領域をカバーする複数の気象データベースに同時にアクセスできるMetBrokerの機能を活用して、地図上に複数データベースにまたがる気象観測点のデータを同時に表示できる(図2)。 3. 特定期間に閾値以下の低温が発生する確率といった気象リスクを、円グラフで地図上の観測点位置に表示するJavaアプレットを開発した(図3)。 4. 周囲の観測点データに加え、別途標高データを取り込んで内挿により、気象リスク円グラフをメッシュ化して地図上に表示する機能を3のJavaアプレットに付加した(図4)。この機能を応用することで、作物栽培適期の判定などの意思決定に活かせる。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 気象データ仲介ソフトの詳細については、研究ジャーナル2001年4月号などを参照。 2. http://www.agmodel.net/から試用することができる。気象リスク地図表示アプリケーションはまだ公開していない。試用に当たってはJavaPlug-In1.3以上を導入するか、Netscape6.0以上を利用すること。 3. 地図データへのアクセス機能やメッシュ化のための内挿機能は、いまのところJavaアプレットに実装されているが、今後それにかわる仲介ソフトなどを開発予定である。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
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