タイトル | フィールドサーバ収集データをMetBrokerで利用可能にする支援プログラム |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター |
研究期間 | 2001~2003 |
研究担当者 |
深津時広 平藤雅之 木浦卓治 今田章文(茨城大学) |
発行年度 | 2003 |
要約 | フィールドサーバが計測しているデータを気象データ仲介ミドルウェアMetBrokerに連携させる。これにより、MetBrokerを利用する既存の農業アプリケーションから、自分が設置したフィールドサーバの気象データを直接利用できる。 |
キーワード | フィールドサーバ、MetBroker、農業モデル、気象データ、インターネット |
背景・ねらい | 気象データ利用支援ソフトMetBrokerは、さまざまな形式の各種気象データベースを統一的に扱うミドルウェアであり、このMetBrokerを利用するさまざまな農業アプリケーションが開発されている。一方、圃場の好きな場所で簡単に自動気象計測等を行うことができる無線LAN式Webモニタリングロボット・フィールドサーバが開発された。本研究は、両者を結びつけ、自分の圃場で計測したデータを直接、既存の各種農業アプリケーションに取り込むことを可能にする支援プログラムの開発を目的とする。 |
成果の内容・特徴 | 1. フィールドサーバからデータを収集・蓄積する計測データベースから、気象データを抜き出してMetBrokerが取り扱えるデータベースに定期的に自動登録するローダプログラムを開発した(図1)。ローダプログラムはJavaで記述され、XMLで記述されたフィールドサーバのデータをMySQLによるFieldServerDBに登録する。合わせて本データベースに対応するMetBrokerドライバも作成した。 2. ローダプログラムに登録されたフィールドサーバはMetBroker上で1気象ステーションとして取り扱うことができ、他の気象ステーションと同様に、MetBrokerに対応した農業アプリケーションで利用できる。 3. 計測地点の緯度・経度や、野外・ハウス内といった計測地点の環境、計測項目といったさまざまな情報は、フィールドサーバ側の設定XMLファイルに記述され、ローダプログラムが設定ファイルを読み込み、同様にXML化された収集データの中から気象データとして有効なものだけを抽出してFieldServerDBに登録する。 4. フィールドサーバの性質上、後日校正を行うことで有効となる計測項目や、途中で変更となる計測項目は、フィールドサーバ側の設定ファイルの変更に連動して、ローダプログラムが自動的にデータの変更・追加を行う。 5. MetBrokerの空間アクセスモードを利用することで、フィールドサーバ計測データを含めた高密度な空間内挿が実現でき、任意地点の高精度な気象推定が実現する。 |
成果の活用面・留意点 | 1. MetBrokerの詳細は平成12年の研究成果情報、フィールドサーバの詳細は平成13年の研究成果情報を参照。 2. ローダプログラムへの登録は、システム管理者(fserver@zoushoku.narc.affrc.go.jp)に連絡して、収集データの詳細を検討ののち、登録を行う。 |
図表1 | ![]() |
カテゴリ | データベース モニタリング ロボット |