タイトル | 寒地転換畑のダイズ根粒菌密度と根粒着生に及ぼす作付け前歴の影響 | ||||||||||
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 北海道農業研究センター | ||||||||||
研究期間 | 2004~2005 | ||||||||||
研究担当者 |
臼木一英 中野 寛 古賀伸久 |
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発行年度 | 2004 | ||||||||||
要約 | 寒地転換畑のダイズ初作圃場では土着根粒菌密度が低く、ダイズの根粒着生が劣る。ダイズ栽培後の水稲作付けが1作ならば菌密度の低下はない。長期の水稲連作跡では根粒菌密度が低下する。 | ||||||||||
背景・ねらい | 寒地の転換畑地帯ではダイズの開花期前後に葉色が黄化する圃場が見受けられ、このような圃場での子実タンパク含有率の低下と根粒着生の多少との関連が指摘されている。そこで根粒着生不良条件を明らかにするうえで重要となる水稲の作付け期間など作付け前歴が土着根粒菌密度に及ぼす影響を検討する。 | ||||||||||
成果の内容・特徴 | 1. 寒地転換畑のダイズ初作圃場では根粒菌密度が低く、根粒着生が不良である。転換後にダイズの栽培歴があればその後10作程度ダイズ以外の畑作物を栽培しても前作ダイズ跡と同等の菌密度(おおよそ104~105菌体数/g乾土)となる(表1)。 2. 温暖地では根粒菌密度が低下した水稲連作跡でも根粒着生が認められるが、寒地では根粒菌密度が低下した水稲連作跡では根粒着生が不良である(表1、表2)。 3. 寒地転換畑におけるダイズ栽培後の水稲栽導入間が1作ならば前作ダイズ跡と同等の根粒菌密度(おおよそ104~105菌体数/g乾土)である。長期の水稲連作跡では根粒菌密度は低下する(表3)。
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