画像処理による飼料イネ籾中の破砕籾の識別

タイトル 画像処理による飼料イネ籾中の破砕籾の識別
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 畜産草地研究所
研究期間 2003~2004
研究担当者 重田一人
元永佳孝(新潟大)
喜田環樹
松尾守展
発行年度 2004
要約 色判別及び形状解析を用いた画像処理によって、飼料イネサイレージ中の籾が破砕か非破砕かを客観的に判定できる。
背景・ねらい
稲発酵粗飼料(イネWCS)の乳肉牛への給与においては、未消化籾が多いことが課題となっている。籾の消化性を高める方法として、消化されにくい籾殻に物理的に損傷を与える等の前処理を行うことにより、籾殻中の玄米に消化液が接触できるようにして未消化籾を低減させる試みが行われている。しかし、その効果については簡便に測定する手法がないため、給与実験に頼っているのが現状であり、多くの手間と時間がかかる。イネWCSの籾が消化可能かどうかについて客観的に識別できる方法が必要である。
そこで,籾が破砕または籾殻が一部でも剥離しているか,或いは全く剥離していない非破砕籾であるかを画像処理によって識別できるようにし,飼料イネサイレージの消化性向上装置の開発や飼料イネ籾の消化性の給与前判定に用いる。
成果の内容・特徴 1.
画像の取得に当たっては、籾を平板上に互いに重ならないように置き、1粒当たりの解像度120×60pixel程度、8ビット/チャンネルのRGB画像としてCCDカメラとキャプチャボード又はデジタルカメラ等によって取得され、画像処理に用いる。本情報では、品種として「はまさり」を使用した例を示す。
2.
画像処理プログラムはJavaで記述され、Java 2 SDKで開発されているため、Java仮想マシンの動作する環境で実行可能である。
3.
図3)。
4.
図4)。
成果の活用面・留意点 1.
試料中にイナワラ等が混じっている場合は、画像取得前に取り除いておく必要がある。
2.
画像の撮影方向の裏側だけしか籾殻が剥離しておらず、撮影方向から見た外形が正常であれば誤判定するが、そのような場合はまれである。
カテゴリ 画像処理 シカ 肉牛 品種

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