多目的モノレール用作業機のトラックへの積み下し装置

タイトル 多目的モノレール用作業機のトラックへの積み下し装置
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター
研究期間 2004~2005
研究担当者 金光幹雄
山本聡史
安食惠治
久保田興太郎
㈱ニッカリ
有光工業㈱
㈱共立
光永産業㈱
モノレール工業㈱
米山工業㈱
発行年度 2005
要約  多目的モノレール用けん引車等を離れた園地の軌条施設へ運搬する際のトラックへの積み下し装置で、運搬台車、中間移動台又は簡易リフトで構成される。回行式支線けん引車、薬液散布車、タンク車のトラックへの積み下しは約1.3時間で行うことができる。
キーワード 果樹、モノレール、薬液散布、運搬台車、リフト
背景・ねらい  傾斜地果樹園での薬液散布作業、収穫物や資材の運搬作業等の省力化が可能な多目的モノレールにおいて、けん引車、薬液散布車、肥料散布車、荷物台車などの作業機を複数の園地で共用して効率的に利用するためにトラッククレーンを使わなくてもトラックに容易に積込みあるいは荷下しが行える装置を開発する。
成果の内容・特徴 1.
積み下し装置は、園地の支線軌条の一部に設置した水平なベース、キャスタ4個付運搬台車、中間移動台又は簡易リフトで構成される。積込みは次の順序で行う。(1)ベース上の運搬台車と園地の支線軌条を連結する。(2)作業機を運搬台車上に移動し(図1)、運搬台車を支線軌条から切り離す。(3)中間移動台の片側のアオリ板をベース上に載せ、ジャッキで高さを合わせ、作業機を載せた運搬台車を手で押して中間移動台の上に移動する。(4)反対側のアオリ板をトラックの荷台上に載せジャッキで高さを合わせ、作業機を載せた運搬台車をトラックの荷台に移動する(図2)。園地への荷下しは逆の手順による。
2.
中間移動台は、2枚のアオリ板、4個のキャスタ車輪、4個のジャッキを備え、高さ調節可能で水平な台で、園地毎に備え、作業機を載せた運搬台車をベースからトラックに積込みあるいは荷下し時に使用する(図2)。なお、使用しない時は付近に格納する。
3.
簡易リフトは、ウインチ、マスト、アーム、吊り金具からなり、作業機を載せた運搬台車をウインチで吊り上げトラックに積込み、あるいは荷下しする(図3)。
4.
荷下し場所が水平で、支線軌条が道路より0.7m程度高い位置に架設できる場合は中間移動台を、荷下し場所が傾斜している場合や支線軌条が道路より低い場合などは簡易リフトを使用する。
5.
中間移動台と運搬台車を使い、回行式の支線けん引車、薬液散布車及びタンク車をトラックに積込み、ロープで荷締めをして運搬後、荷下しをする作業を2人で行うことができる。所要時間は、トラックの移動時間を除き約1.2時間である。一方、簡易リフトを使った場合は1.3時間程度である(表1)。
成果の活用面・留意点 1.
多目的モノレールのオプション部品として、平成18年から市販予定である。
2.
中間移動台を利用するための荷下し場所の道路幅は、トラック又は中間移動台の幅程度のスペースが必要である。
3.
簡易リフトの設置には、マスト転倒防止のための基礎工事が必要である。
図表1 211545-1.jpg
図表2 211545-2.jpg
図表3 211545-3.jpg
図表4 211545-4.gif
カテゴリ 肥料 傾斜地 省力化 肥料散布

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