多様な飼料作物を収穫・細断・ロール成形できる自走式収穫機

タイトル 多様な飼料作物を収穫・細断・ロール成形できる自走式収穫機
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター
研究期間 2002~2005
研究担当者 (株)タカキタ
ヤンマー農機(株)
高橋仁康
山名伸樹
志藤博克
澁谷幸憲
発行年度 2005
要約  フォレージハーベスタ、細断型ロールベーラ及びコンバイン台車を組み合わせたことによって、青刈りトウモロコシ、牧草、飼料イネ等の収穫・細断・ロール成形が可能な自走式収穫機。アタッチメントの交換により各飼料作物に対応が可能である。
キーワード 細断型ロールベーラ、サイレージ、トウモロコシ、牧草、飼料イネ
背景・ねらい  フ飼料自給率向上の一環として、転換畑や生産調整水田への生産基盤の拡大及びコントラクタの普及拡大が推進されているが、生産調整水田等では降雨後の地耐力の回復が遅く、トラクタを基軸とした機械体系ではコントラクタの稼働率が上がりにくいことが問題とされている。また、現在では飼料作物ごとにそれぞれ専用の機械体系が必要であり、初期投資の負担が大きい。そこで、都府県のコントラクタを対象として、1台で青刈りトウモロコシや牧草、飼料イネ等に対応でき、収穫作業の省力化及び細断・高密度ロール成形による高品質なサイレージ生産に寄与できる自走式収穫機を開発する。
成果の内容・特徴 1.
自走式収穫機は、地盤が軟弱な圃場での機動性を確保するためにクローラ式走行装置を有し、機関出力66kW(90ps)のエンジンを搭載した台車の前部にシリンダ型カッタヘッドを有する収穫部、中央部に細断材料貯留用ホッパ、後部に細断型ロールベーラの成形室を備えている(図1)。
2.
青刈りトウモロコシ収穫時には2条のロークロップアタッチメント、牧草収穫時には拾い上げ幅1.2mのピックアップアタッチメント、飼料イネ収穫時には刈り幅2mのリールヘッダアタッチメントを収穫部に交換・着脱して使用する(図1)。
3.
自走式収穫機の毎時乾物処理量及び平均作業速度は、青刈りトウモロコシの場合で5.7t/h及び1.3m/s、イタリアンライグラスの場合で3.2t/h及び0.3m/s、立毛状態の飼料イネの場合で5.6t/h及び0.8m/sである(表1)。
成果の活用面・留意点 1.
コントラクタの普及拡大及び飼料基盤拡大に貢献する機械として期待できる。
2.
本機は原型機の段階であり、実用化のためには、機体バランスの改善、性能のより一層の向上、取扱性の向上等を図る必要がある。
図表1 211551-1.jpg
図表2 211551-2.gif
カテゴリ イタリアンライグラス 収穫機 省力化 飼料作物 水田 とうもろこし

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