牛群の栄養管理モニタリング

タイトル 牛群の栄養管理モニタリング
担当機関 酪農第一科
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 泌乳前期のエネルギー充足の指標として、乳蛋白質率/乳脂肪率比および蹄輪が有効である。また、エネルギーと蛋白質の栄養バランスの指標として乳中尿素窒素(MUN)の有効性および評価の目安を示した。
背景・ねらい 牛群の効率的な栄養管理を行うため、乳成分および血液成分による泌乳前期の栄養充足指標の詮索、乳中尿素窒素(MUN)によるエネルギーと蛋白質の栄養バランス評価法、蹄輪による栄養充足モニタリングを検討した。
成果の内容・特徴
  1. 泌乳初期にTDN充足率が低い区(L区)の乳蛋白質率/乳脂肪率比(PRO/FAT)は、分娩後10週まで他の区より低い傾向を示した(図1)。PRO/FATは、泌乳初期のエネルギー充足を示す指標として有効であると考えられる。
  2. 乳中尿素窒素(MUN)と関係が強い血中尿素窒素(BUN)の分娩後2週から16週における推移は、11.1±3.38mg/dlから12.4±3.46mg/dlの範囲となった。また、BUNはTDN摂取量/CP摂取量比(TDN/CP)と有意な相関を示し、エネルギーと蛋白質のバランスを示す指標としてMUNおよびBUNは有効である(表1)。
  3. MUNとTDN/CPとの相関係数は、個体ではr=-0.54となったが、6頭の平均値では、r=-0.92となった。このためMUNによる栄養バランス評価のためには、複数頭のサンプリングが必要である(図2)。牧草サイレージ主体の飼養試験結果からMUNとTDN/CPとの間には、MUN(mg/dl)=-4.33×TDN/CP+30.52(R2=0.84)の関係があった。飼養標準の推奨栄養含量から算出したTDN/CP(4.16~4.93)にこの式を当てはめると、9.2~12.5mg/dlと推定され、この範囲が栄養バランス評価の目安になると考えられる。
  4. 蹄輪の幅を5段階スコアーで分類した場合、スコアー3以上(2mm以上)では分娩後2~4週のTDN充足率が87.2%と、スコアー0~1の96.6%より有意に低く、蹄病などの疾病との関連もみられた(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. MUNの判定基準は、平成8年度に示した基準値(9.7mg/dl~17.5mg/dl)を基準範囲として本成績を参照とする。
  2. 蹄輪だけでは過去の健康状態を正確に知ることは難しいので、他の健康指標や技術情報などと組み合わせて判断するのが望ましい。
[平成10年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題および区分]
課題名:牛群管理のためのモニタリング
図表1 211993-1.gif
図表2 211993-2.gif
図表3 211993-3.gif
図表4 211993-4.gif
カテゴリ 評価法 モニタリング

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