家畜ふん尿・でん粉廃液貯留池に使用されたゴムシートの力学特性変化

タイトル 家畜ふん尿・でん粉廃液貯留池に使用されたゴムシートの力学特性変化
担当機関 北海道開発局開発土木研究所
研究期間 1999~1999
研究担当者 宮川真
秀島好昭
小野寺康浩
田鹿秀則
発行年度 1999
要約 積雪寒冷な気候条件下で農業用貯留池表面遮水材として22年間供用されたゴムシート(加硫ゴム系)の物性は、初期に比べ引張強さ、切断時伸びともに30~50%程度減少している。また、10年間経過したゴムシートの引張強さは10~20%減少し、切断時伸びは40%減少している。
背景・ねらい 貯留池に用いた遮水ゴムシートの耐用年数は温度環境、日射、貯留池の曝露環境が関与するといわれている。積雪寒冷な気候条件下において、長期間にわたりゴムシートの物性の経年変化を追跡している事例は少ないため、既設ゴムシートの経年変化を把握し、施設設計・管理に反映する必要がある。そこで、北海道内のでん粉廃液貯留池(22年経過)及び家畜ふん尿貯留池(10年経過)で供用されたゴムシート(加硫ゴム系)の物性変化について、検討を行う。
成果の内容・特徴
  1. 敷設から22年経過したでん粉廃液貯留池法面部のゴムシート(厚さ2mm)の引張強さは、常温下で約5.0MPa(51kgf/cm2)、低温下で約9.1MPa(93kgf/cm2)であり、初期の強度に比べ47%、27%程度減少している。また、切断時の伸びは常温下250%、低温下280%と初期の伸びに比べ49%、32%程度減少しているものの、常・低温下においても伸び特性は維持されている。
  2. 敷設から10年経過した家畜ふん尿貯留池法面部(北・南向き)の貯留面上・下部より採取したゴムシート(厚さ1mm)は、初期値に比べ、引張強さが10~20%減少し、伸びが40%減少している。引張強さは、初期値に比べ10~20%程度減少している。
  3. 上記の2試料については、10、22年の供用を経ても、遮水材料としての機能を維持している。
成果の活用面・留意点 北海道のように積雪寒冷な気候条件下においても、敷設から22年経過したゴムシート(加硫ゴム系)の引張強さは4.9MPa(50kgf/cm2)、切断時伸びは200%以上の特性を有しており、加硫ゴムは弾性体としての特徴を維持していることから、耐候性を有する材料として扱える。一般部(シート自体)については上記のとおりであるが、接着部については別途検討する必要がある。
図表1 212076-1.gif
図表2 212076-2.gif
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる