てんさい直播栽培技術体系(暫定基準)

タイトル てんさい直播栽培技術体系(暫定基準)
担当機関 農業機械科
研究期間 1999~1999
研究担当者 梶山 努
手塚光明
土屋俊雄
白旗雅樹
有田敬俊
発行年度 1999
要約 てんさい直播栽培は移植栽培と比較して、根重及び糖量が10~15%減少するものの、労働時間は4割程度減少し、省力化に役立つ。また、今回の結果及び過去の試験成績、実態調査を基にてんさい直播栽培技術体系(暫定基準)を作成した。
背景・ねらい てんさい直播栽培は移植栽培と比較して、種々の障害による影響を受けやすいことから、直播栽培における安定生産技術の確立が望まれている。そこで、現地実態調査及び現地実証試験の結果から直播栽培における問題点を摘出し、併せて移植栽培と直播栽培の収量格差を明らかにすることによって、現段階における直播技術体系を作成し、直播栽培の安定生産に向けた暫定的資料とする。
成果の内容・特徴
  1. 現地実態調査の結果、直播栽培は移植栽培と比較して、根中糖分は同等であるが、糖量で14%少ない。また、生産費は14%、粗所得は13%少ないが、労働時間は約4割少なく、大幅な省力化が達成できる。しかし、直播栽培では薬害、風害、湿害、病害、生育障害などの障害によって収量、収益性が大きく低下する事例が認められ、これらの対策が必要である。
  2. 改良ペレット、凸型鎮圧輪、作条混和装置付施肥播種機を用いた直播無間引栽培は移植栽培と比較して、不純物価が2割高くなるものの、根中糖分はほぼ同等で、糖量で約1割の減少にとどめることができる。しかし、凸型鎮圧輪処理は、出芽前の強風により鎮圧溝に土砂がたまり、出芽不良となる場合がある。
  3. 今回の成績及び過去の試験成績、実態調査を基にして、体系表を作成した。
成果の活用面・留意点
  1. てんさい直播栽培技術体系(暫定基準)は北海道一円のてんさい栽培地帯、普通畦幅(60㎝以上)に適応する。
  2. 直播無間引栽培では、栽植本数の確保が重要となるので、特に砕土整地、施肥播種作業に留意する。

平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:てんさい直播栽培技術体系(暫定基準) (指導参考)
図表1 212111-1.gif
図表2 212111-2.gif
図表3 212111-3.gif
カテゴリ 直播栽培 湿害 出芽不良 省力化 施肥 てんさい 播種 輪作

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