α-アミラーゼ活性自動分析装置による小麦収穫物の品質判定

タイトル α-アミラーゼ活性自動分析装置による小麦収穫物の品質判定
担当機関 北海道道立中央農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 中津智史
発行年度 1999
要約 α-アミラーゼ活性自動分析装置により受け入れ・乾燥施設で小麦子実中のα-アミラーゼ活性を簡易迅速に分析することが可能である。測定された活性値とアミロ値およびフォーリング・ナンバーとの相関が高いので、本装置による低アミロ小麦の判定が可能であり、仕分け乾燥・仕分け流通に活用できる。
背景・ねらい でん粉の粘度を表すアミロ値(アミログラム最高粘度)は小麦品質の重要な指標であり、アミロ値が300B.U.以下の低アミロ小麦は加工適性が著しく劣るとされる。このため、実需者からは正常な小麦と低アミロ小麦とを混合しない仕分け流通が要望されている。そこで、本研究は高品質(高アミロ値)小麦の生産・流通を目的に、α-アミラーゼ活性の自動分析装置を小麦収穫物受け入れ現場に設置し、その適応性を検討する。さらに測定された活性値とアミロ値、フォーリング・ナンバーとの関係を解析する。
成果の内容・特徴
  1. 乾燥前の生麦から簡易迅速にα-アミラーゼを抽出し、活性を測定する方法を確立した(表1)。本測定法による1点当たりの測定時間は前処理も含めて約12分で、1時間当たりの処理能力は37点である。
  2. 本分析装置を網走管内JA斜里の小麦共同乾燥施設に設置し、平成11年の秋まき小麦ホクシンおよび春まき小麦ハルユタカの収穫物、計2、317点をトラックから採取し、そのα-アミラーゼ活性を測定した。その結果、生麦試料の平均α-アミラーゼ活性はホクシンが51.3mU/gで、ハルユタカは279mU/gと全般に低く、かつ乾燥後の乾麦試料のα-アミラーゼ活性も生麦と同様に低い(表2)。
  3. α-アミラーゼ活性とアミロ値との関係を検討した結果、生麦のα-アミラーゼ活性とアミロ値とは高い負の関係が認められ、α-アミラーゼ活性が300mU/g以下ではほとんどがアミロ値300B.U.以上の正常小麦であり、500mU/g以上では多くが低アミロ小麦である(図1)。乾麦では、活性値200mU/g以下ではほとんどが正常小麦であり、400mU/g以上ではすべて低アミロ小麦である。したがって、α-アミラーゼ活性測定によりアミロ値の大まかな推測が可能である。また、α-アミラーゼ活性とフォーリング・ナンバーとの間にもアミロ値と同様の関係が認められている。
成果の活用面・留意点
  1. 生麦のアミロ値推測により仕分け乾燥が可能となり、高品質小麦の出荷につながる。
  2. 測定結果をリアルタイムで農家に周知することにより、営農指導に活用できる。
  3. 乾麦のアミロ値推測により低アミロ小麦の価格差設定に対応した検定にも適用できる。

平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:α-アミラーゼ活性自動分析装置による小麦収穫物の品質判定(指導参考)
図表1 212196-1.gif
図表2 212196-2.gif
図表3 212196-3.gif
カテゴリ 加工適性 乾燥 小麦 出荷調整

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