スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイに対する有効除草剤とその使用法

タイトル スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイに対する有効除草剤とその使用法
担当機関 北海道立中央農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 古原 洋
発行年度 2000
要約 北海道および東北で出現が確認されているスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイに対して有効な37の除草剤を選抜した。種子の発芽と寿命に関する生態的特徴から,これらの使用にあたっては処理時期を逸しないよう水田での発生に注意し,3年以上継続して使用する必要がある。
背景・ねらい 北海道におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイの発生面積は約16,000ha(平成11年)に達し,増加傾向にある。このため有効除草剤の選抜を行い,さらに種子の発芽と寿命に関する生態的特徴をふまえたこれら除草剤の合理的な使用法を示す。
成果の内容・特徴
  1. スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイに対して有効な37除草剤が選抜され,ブロモブチド,クロメプロップ,ピラゾレート,ピラゾキシフェン,ベンゾビシクロン,クミルロン,ブタクロールおよびダイムロンを含む除草剤が有効であり,プレチラクロールを含む除草剤は体系処理で効果がある(第1表)。
  2. 抵抗性イヌホタルイの多くは低温条件下における発芽が感受性イヌホタルイより速く,水田での発生も早いことが多い。有効除草剤の使用は,少なくとも移植後10日までは水田での発生を注意深く観察し,処理時期を逸しないよう注意する。
  3. 埋土後27ヶ月を経過した段階において,抵抗性イヌホタルイの種子は80%以上生存しているので,有効除草剤の使用は,当面継続して3年以上が必要である。
成果の活用面・留意点
  1. 本成績に示す有効除草剤とその発芽と寿命に関する生態的特徴をふまえた使用法によって,スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイ出現水田での防除が可能となる。
  2. 有効除草剤の評価は泥炭土水田において実施された試験結果を基に行った。

平成12年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:スルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイに対する有効除草剤とその使用法(指導参考)
図表1 212236-1.jpg
カテゴリ 病害虫 除草剤 水田 抵抗性 防除

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