| タイトル | 小径クルイン材の高周波減圧乾燥 |
|---|---|
| 担当機関 | 森林総合研究所 |
| 研究期間 | |
| 研究担当者 |
齋藤 周逸 Ismail Sulaiman |
| 発行年度 | 1997 |
| 背景・ねらい | 現在、マレイシア・サラワク州内では林地の農地転換等の際に切り出される小径のクルイン材(胸高直径33cm以下のDipterocarpus spp.(フタバガキ科)、通称:baby keruing)の利用が木材資源の有効利用という観点から望まれてきている。小径のクルインは、材質的な理由から乾燥に伴う割れ、狂い等の欠点が発生しやすい。このため、この材は従来型の空気加熱による乾燥方式では欠点の発生を抑えることが難しいため、木材として利用されにくい状況にある。ここでは、高周波加熱・減圧乾燥装置(写真1)を用いて、小径クルイン材の乾燥時間短縮と欠点発生を抑えることを目的に、乾燥法の研究開発を行った。 |
| 成果の内容・特徴 | この研究開発は、国際技術協力プロジェクト、マレイシア・サラワク木材有効利用研究計画の一環で、サラワク州資源計画省森林局の木材研究技術訓練センターで行った。高周波加熱・減圧乾燥法はサラワク州における新技術である。なお、今回の協力では、サラワク産木材の試験を行うことで、当該処理法を実用的な側面から技術移転するということも含まれている。 高周波加熱・減圧乾燥法は、装置シリンダ-缶内の減圧を行い、沸点を降下した状態で木材に高周波により加熱して乾燥させる技術である。加熱と減圧を同時に進行できる高周波加熱・減圧乾燥は、木材の乾燥時間を大幅に短縮でき、さらに、木材自体にプレスをかけながら乾燥が可能であることから木材乾燥時の反り等の欠点を最小限に抑えられるという利点をもっている。 今回使用した乾燥スケジュールを表1に示す。これは、既存の大径のクルインに関するデータ及び実用規模の高周波加熱・減圧乾燥装置が制御可能な減圧度を勘案したものである。乾燥前の蒸煮処理は乾燥後に加工の障害になりうる樹脂成分(ヤニ)の除去(写真2)を目的としている。 図1は1インチ材、図2、図3は2インチ材の乾燥経過である。乾燥時間は1インチ厚材で約3日、2インチ厚の板材では約7日で含水率15%に乾燥できた。この乾燥時間は、いずれの厚さの材も、従来型である空気加熱方式の人工乾燥時間にくらべて約1/3であった。この結果、表1に示した乾燥スケジュ-ルを改良していくことで、割れ等の欠点が生じて利用困難であった小径クルイン材の乾燥が可能となった。 今後は、高周波加熱・減圧乾燥の技術を応用することで、従来型の空気加熱の方式では材質的な理由から人工乾燥が難しく木材としての利用が不可能であったサラワク産の樹種及び有用樹種の小径材、そして乾燥時間が長くかかり今まで人工乾燥の対象とされなかった厚材等が用材として利用できるようになると期待される。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| 図表6 | ![]() |
| 図表7 | ![]() |
| 図表8 | ![]() |
| 図表9 | ![]() |
| 図表10 | ![]() |
| 図表11 | ![]() |
| 図表12 | ![]() |
| カテゴリ | 加工 乾燥 |
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