魅力的な森林景観づくりへむけたガイドブック

タイトル 魅力的な森林景観づくりへむけたガイドブック
担当機関 (独)森林総合研究所
研究期間
研究担当者 奥 敬一
香川 隆英
田中 伸彦
八巻 一成
大石 康彦
高山 範理
発行年度 2006
要約 森林の景観づくりに携わっている人たち、これから関わろうとしている人たちを対象に、より魅力的な森林景観をつくるための計画の組み立て方や、考え方の道筋を提供するため、ガイドブックをまとめました。
背景・ねらい 「景観法」が2004年に制定されたことに代表されるように、今日の地域おこしの中で「景観」を意識することは欠かせない条件になっています。日本の自然の骨格を構成している森林は、景観のことを考えようと思えば必ず視野の中に入ってくるきわめて重要な要素といえます。そこで、森林の景観づくりに携わる行政やNPOなどの関係者を対象に、より魅力的な森林景観をつくるための計画の組み立て方や、考え方の道筋を提供することを目指して、魅力的な森林景観づくりへむけたガイドブックをまとめました。
成果の内容・特徴

ガイドブックの構成

このガイドブックでは、図1で示すように、大きく2つの見方で景観づくりのための計画をとらえています。ひとつは計画の対象とする範囲の広がりを表す「スケール」です。どのくらいの範囲を対象とするのかによって、計画のポイントとなる事柄も異なってきます。
もうひとつは、森林のある場所が都市に近いのか、あるいは里山に位置するのか、観光地をとりまく森林なのか、人里離れた場所なのかといった、「地域特性」の違いです。それぞれの地域特性によって、その森林景観を見る人の行動や期待するものも異なってくるのです。
ガイドブックでは、この2つの見方を基本に組み合わせながら、景観作りのための計画や評価を実際の地域を事例にして解説するスタイルをとっています。
こうした計画手法の提案に加え、近年注目されることの多くなった話題として、里山や文化的景観の保全・利活用、森林を利用した環境教育活動と景観との関わり、森林セラピーの場での景観づくり、などについても事例を紹介しています。また、国有林などでの実践例を写真も交えて紹介しています。

主な内容

主な内容としては以下のようなものがあります。
「森林景観を理解するためのキーワード」:
「視点」や「視対象」など森林と森林を見ている人との関係についての用語を解説しています。最近取り上げられることの多い「里山」や「文化的景観」、「療養的利用」などについても簡単に解説しています。
「観光レクリエーション資源の分布と森林計画への応用手法」:
流域全体を含むような広域(マクロ)スケールでの計画事例として、森林管理にとって重要なレクリエーション地域を見つけ出す方法などを解説しています。
「森林散策コースで好ましい景観体験を演出する」:
あるレクリエーション林を対象とした中間(メソ)スケールでの景観演出手法として、利用者に注目されやすい森林の特徴や景観体験の順序による効果などについて解説しています。
「利用体験に配慮した森林レクリエーション計画手法」:
原生域を含むような地域での計画手法として、どういう場所でどれくらいの整備を行うべきかを分類した事例について解説しています(図2参照)。

本研究は、交付金プロジェクト「人と自然のふれあい機能向上を目的とした里山の保全・利活用技術の開発」による成果です。

詳しくは、「奥敬一・香川隆英・田中伸彦編著(2007)魅力ある森林景観づくりガイド ツーリズム、森林セラピー、環境教育のために」をご覧下さい。
図表1 212676-1.jpg
図表2 212676-2.jpg
カテゴリ くり

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