タイトル | 夜香性ペチュニアにおける香気成分の発散量は内生量に依存している |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 花き研究所 |
研究期間 | 2002~2003 |
研究担当者 |
大久保直美 中山真義 |
発行年度 | 2004 |
要約 | 夜香性ペチュニア(Petunia axillaris)において主要香気成分の発散量と内生量の昼夜リズムは同調し、それらの比は沸点と高い相関を示す。香気成分の発散量は基本的に内生量に依存している。 |
キーワード | ペチュニア、香気成分、昼夜リズム、沸点 |
背景・ねらい | 香気成分の発散機構を理解することにより、花きの香気を制御し、商品価値を高めることができる。花の香気成分のほとんどは沸点が150℃~350℃にあり、通常の生育温度ではこれらの物質の大部分は液体あるいは固体の状態をとる。香気成分の発散機構を解明するために、ペチュニアの原種の一つである夜香性の Petunia axillaris を用い、その香気成分の発散量と内生量の関係を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. P. axillaris の花の主要香気成分は、桂皮酸を共通の生合成前駆体とする芳香族化合物である(図1)。主要発散成分は安息香酸メチル、主要内生成分はイソオイゲノール、安息香酸ベンジルである(図2)。 2. 25℃一定温度で6-18時を明条件、18-6時を暗条件として P. axillaris を生育させた場合、検出される香気成分の発散量と内生量は、共に0時に最大値、12時に最小値をとるリズムを刻む(図3)。 3. 各香気成分の発散量と内生量の比は、沸点との相関を示す(図4)。内生成分と発散成分の組成比の違いは各化合物の沸点に起因し、沸点が低い化合物ほど多く発散する。 4. 以上により、夜香性ペチュニアにおいては、香気成分の特別な発散機構は認められず、発散量は基本的に内生量に依存している。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 花の中の内生香気成分を調べることにより、発散成分の量と組成を知ることができる。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | ペチュニア |