タイトル | 早生で紫黒色の種なしブドウ新品種「サマーブラック」 |
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担当機関 | 山梨県果樹試験場 |
研究期間 | 1950~1997 |
研究担当者 |
安藤隆夫 雨宮毅 近藤真理 古屋次郎 古屋清 佐藤俊彦 三宅正則 小池浩一 小澤俊彦 精進剛 斉藤典義 平林利郎 別所英男 望月太 |
発行年度 | 1997 |
要約 | ブドウ新品種「サマーブラック」は、4倍体の「巨峰」に2倍体の「トムソン・シードレス」を交雑して育成した3倍体品種である。紫黒色の種なしブドウで、ジベレリン処理果の果粒重は7~8g程度、糖度は20~21%と極めて高い。「巨峰」より10日程度早く熟す早生品種である。 |
背景・ねらい | 近年、消費者のニーズは高級化、多様化しており、ブドウの品種育成にあたっては、大粒・高品質・種なし・早熟性などが求められている。こうした中で、種なし・早熟性の生食醸造兼用品種の育成を目的として、3倍体品種の選抜を実施した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 北海道を除くブドウ生産地帯での露地栽培が可能であるが、特に需要が高まる旧盆前の出荷が可能な山梨県以西の温暖なブドウ地帯での普及が見込まれる。栽培上の留意点として、若木のうちに樹冠を早く拡大し、樹勢を早く落ち着けることが重要である。また、脱粒しやすい傾向があるので、房作りはやや密着した果房になるように仕上げる。防除は「巨峰」と同様の薬剤散布で特に問題となる病害虫は認められない。 なお、「サマーブラック」に対してジベレリンは未登録であり、現在登録(適用拡大)のための試験を実施中である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 害虫 出荷調整 新品種 品種 ぶどう 防除 薬剤 良食味 ワイン |