タイトル | 黄緑色の種なしブドウ新品種「美嶺」(みれい) |
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担当機関 | 山梨県果樹試験場 |
研究期間 | 1950~1997 |
研究担当者 |
安藤隆夫 雨宮毅 近藤真理 古屋清 三宅正則 小池浩一 小澤俊彦 精進剛 斉藤典義 平林利郎 別所英男 望月太 |
発行年度 | 1997 |
要約 | ブドウ新品種「美嶺」は、4倍体の「レッド・クイーン」に2倍体の「甲州三尺」を交雑し、育成した3倍体品種である。黄緑色の種なしブドウで、ジベレリン処理果の果粒重は4~5g、糖度は18~19%と高い。「ネオ・マスカット」より2週間程度早く熟す。 |
背景・ねらい | 近年、消費者のニーズは高級化、多様化しており、ブドウの品種育成にあたっては、大粒・高品質・種なし・早熟性などが求められている。こうした中で、種なし・早熟性の生食醸造兼用品種の育成を目的として、3倍体品種の育種を行った。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 全国のブドウ栽培地帯での露地栽培は可能であるが、酸抜けの遅いことを考慮して、北海道及び本州の寒冷地を除く地帯での普及が見込まれる。棚持ちが良いため、観光園にも適する系統と考えられる。栽培上の留意点として、若木のうちに樹冠を早く拡大し、樹勢を早く落ち着けることが重要である。また、黄緑色の品種のため収穫期の把握が難しいが、糖度18%以上、糖酸比30以上を目安として、果皮色が黄色がかった時期に収穫するのが良い。防除は「巨峰」と同様の薬剤散布で問題となる病害虫は認められない。 なお、「美嶺」に対してジベレリンは未登録であり、現在登録(適用拡大)のための試験を実施中である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 育種 害虫 新品種 品種 ぶどう 防除 薬剤 良食味 ワイン |