ニホンナシ由来の新規自家不和合性遺伝子 S9発見と検出法

タイトル ニホンナシ由来の新規自家不和合性遺伝子 S9発見と検出法
担当機関 (独)農業技術研究機構 果樹研究所
研究期間 2001~2005
研究担当者 佐藤義彦
山本俊哉
林建樹
壽和夫
澤村豊
齋藤寿広
発行年度 2002
要約 ニホンナシ品種「新星」及び「新興」の自家不和合性遺伝子( S 遺伝子)型はどちらも新規の S 遺伝子 S size="-1">9 を含む S size="-1">4S size="-1">9 である。新たに開発したプライマーによる PCR 法でニホンナシ品種中の S size="-1">9 遺伝子の検出が可能である。
キーワード 自家不和合性遺伝子、S size="-1">9、ニホンナシ
背景・ねらい ニホンナシは自らの花粉では結実しない自家不和合性の果樹でありその栽培には受粉作業が必要である。この自家不和合性は一対のS 遺伝子に制御されており、異なる品種同士でも S 遺伝子型が互いに一致する品種(例えば「幸水」 S size="-1">4S size="-1">5 と「新水」 S size="-1">4S size="-1">5 )は交雑することができない。現在まで S size="-1">1 から S size="-1">8 までの8種類の S 遺伝子が報告されているが、主要品種においてもこれらの S 遺伝子では分類できない品種が多く存在する。この研究で、新たな S 遺伝子の検出法を開発し、受粉樹の選定に利用可能な栽培品種の S 遺伝子型を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
S 遺伝子に相同性のある配列から設計したプライマーによる PCR 断片の塩基配列の解析により「新星」、「新興」は新たな S 遺伝子(S size="-1">9)を有することが明らかになる。
2.
塩基配列及びアミノ酸配列を解析したところ S size="-1">9 遺伝子はリンゴの S size="-1">3 遺伝子と高い相同性を示す(図1)。
3.
S size="-1">9 遺伝子を検出する新たな PCR 法 (図2)の開発により、今まで S 遺伝子型が不明であったニホンナシ品種から S size="-1">9 遺伝子を検出することができる(表1)。
成果の活用面・留意点 1.
ニホンナシにおいて PCR-RFLP 法による各品種の S 遺伝子型の調査、分類を行うことで受粉樹の選定の有効な指標となる。
2.
多型頻度が高い S 遺伝子の調査を行うことで品種識別のための DNA マーカーとしても利用可能である。
3.
ニホンナシ品種間におけるより確実な和合性の判定には、交配試験を組み合わせることが必要である
図表1 213076-1.jpg
図表2 213076-2.jpg
図表3 213076-3.jpg
図表4 213076-4.jpg
図表5 213076-5.jpg
カテゴリ 受粉 DNAマーカー 品種 りんご

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