タイトル | 着色良好で外観と食味が優れるブドウ新品種「ブドウ山梨45号」 |
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担当機関 | 山梨果樹試 |
研究期間 | 1986~2007 |
研究担当者 |
齋藤寿広 三宅正則 小澤俊治 近藤真理 宇土幸伸 齊藤典義 別所英男 平林利郎 手塚誉裕 安藤隆夫 |
発行年度 | 2008 |
要約 | ブドウ新品種「ブドウ山梨45号」は、食味が優れる「バラディ」と赤色系の「ルビー・オクヤマ」を交雑して育成した赤色系ブドウの新品種である。8月下旬に成熟し、着色良好で外観、食味ともに優れる。 |
キーワード | ブドウ、新品種、赤色系、良食味 |
背景・ねらい | 現在栽培されているブドウの赤色系品種は、果実着色や耐病性など栽培性に問題のある品種が多く、優良品種の育成が望まれている。そこで、着色や食味が優れ、大粒で種なし栽培できる赤色系品種の育成を図る。 |
成果の内容・特徴 | 1.1986年(昭和61年)に山梨県果樹試験場において、食味が優れる「バラディ」に赤色系の「ルビー・オクヤマ」を交雑して得られた実生から選抜した品種である。 2.2004年(平成16年)から系統番号「ブドウ山梨45号」としてブドウ第11回系統適応性検定試験に供試して検討した結果、2008年(平成20年)1月の同試験成績検討会において新品種候補として妥当であるとの結論を得た。 3.樹勢は強く、発芽は良好である。満開期は6月上旬で、花は雄ずい反転性(雄性不稔性)である。成熟期は8月下旬である。果房重は500g程度で、果粒重は2回のジベレリン処理をした場合11g程度となる。果皮は鮮やかな赤色で外観に優れる。はく皮は困難だが、肉質は崩壊性で、皮ごと食することもできる。果梗部にやや裂果が発生する。糖度は17%程度で、酸含量は0.6g/100ml程度である。リンゴ様の香りを呈し、渋味はない。(表1、表1(続き)、図1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1.東北地方においても糖度が高く、酸も減少する。また、西南暖地においても着色がよい。ただし、東北地方北部以北での適応性については明らかではない。 2.雄ずい反転性であるため、ジベレリン処理を必ず行う。 3.直光着色性であるため、新梢管理により果房への日当たりを良くする。 4.雄ずい等が残りやすいため、灰色かび病の発生に注意し、花カス(雄ずいや花冠等)落としや開花期前後の薬剤防除を徹底する。 5.収穫時期が遅くなると裂果の発生が多くなる場合があるので注意する。 6.黒とう病・べと病等に対しては欧州ブドウで行われている慣行防除で対応できる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 新品種 品種 ぶどう 防除 薬剤 良食味 りんご |