玄そば果皮率の非破壊分析法

タイトル 玄そば果皮率の非破壊分析法
担当機関 (独)農業技術研究機構 北海道農業研究センター
研究期間 1999~2001
研究担当者 阿部英幸
鈴木達郎
本田裕
発行年度 2001
要約 近赤外分光法によって、玄そば乾物重量あたりの非可食部(鬼皮)量と水分含量をそれぞれ、誤差0.67%および0.68%で非破壊かつ迅速に分析することが可能である。
キーワード 近赤外分光法、玄そば、果皮率、水分含量
背景・ねらい 血圧降下作用などの機能性を有するソバは、消費者の健康指向に即した食品素材として重要な作物である。しかし、生産・流通段階の実需者ニーズに即した品質評価が十分に行なわれていない。そこで、製粉歩留に関連する品質指標である果皮率および水分含量について、近赤外分光法による迅速かつ簡便な分析法の検討を行なった。
成果の内容・特徴
  1. ソバの果皮、さな粉およびそば粉はそれぞれ互いに判別可能な特徴的スペクトルパターンを示し、近赤外光は玄ソバ内部まで透過する(図1)。すなわち、近赤外分光法により玄ソバの状態で部位別に定量可能である。
  2. 水分含量は玄ソバの状態で、選択波長794、1452、2290、2312および2436nmにおいて誤差0.67%で分析可能である(図2)。
  3. 果皮率は玄ソバの状態で選択波長540、684、1152、1186、1304、1680および2496nmにおいて誤差0.68%で分析可能である(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 同一試料の詰め直しによる分析値の変動が水分含量では0.24%~0.31%(5回反復)、果皮率では0.73%~0.88%(5回反復)であることから、果皮率測定においては複数回測定を行ない、平均値を求める必要がある。
図表1 213275-1.gif
図表2 213275-2.gif
図表3 213275-3.gif
カテゴリ 機能性 そば

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