タイトル |
覆土前鎮圧機構を有する浅耕逆転ロータリシーダを用いた大豆播種技術 |
担当機関 |
(独)農業・生物系特定産業技術研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 |
2003~2005 |
研究担当者 |
君和田健二
鮫島良次
大下泰生
辻博之
渡辺治郎
濱嵜孝弘
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発行年度 |
2004 |
要約 |
開発した浅耕逆転ロータリシーダは、大豆の砕土、施肥、施薬、播種作業を1工程で行う。覆土前鎮圧は従来の鎮圧法に比べて大豆の出芽揃いが良く、出芽率が高い。さらに、開発機を用いた作業体系は、慣行体系に比べて作業工程が少なく、作業時間を短縮でき、慣行と同等の砕土性と出芽性を確保できる。
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キーワード |
浅耕逆転ロータリシーダ、ダイズ、播種、覆土前鎮圧
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成果の活用面・留意点 |
- 開発した浅耕逆転ロータリシーダは、設定耕深が8cmの耕うん装置に、施肥装置、施薬装置、大豆の播種装置および鎮圧装置を組み合わせた作業機である。施薬装置はエチルチオメトン粒剤等の殺虫剤を施用する装置で、慣行で行われる肥料との混和作業が不要になる。また、鎮圧部は播種溝部を強鎮圧したのち、種子上に膨軟に覆土する覆土前鎮圧機構を用いる(図1)。
- 覆土前鎮圧で播種された大豆は、種子より下層は強く鎮圧されて毛管水の供給が高く、表層は膨軟に覆土されて降雨後の土膜の形成が抑制されることから、慣行の全面鎮圧や部分鎮圧に比べて出芽揃いが良く、出芽率も高い(図2)。
- 浅耕逆転ロータリシーダは、慣行の逆転ロータリシーダに比べて、同じ作業速度で所要動力が約30%軽減される。また、砕土性は慣行の逆転ロータリより若干低下するが、平均土塊直径を1cm以内に砕土でき、大豆の出芽を安定させることができる。
- 浅耕逆転ロータリシーダは、1工程で砕土から播種までの作業を同時に行うことから、慣行の作業体系に比べて砕土以降の工程が少なく、作業時間は1/2~3/4に短縮される(図3)。
- 浅耕逆転ロータリシーダを用いた播種作業体系は、砕土性の劣る泥炭土や灰色低地土などにおいても慣行と同等の砕土性と出芽性を確保できる(表1)。
- 開発機は砕土層が浅いため、心土破砕やチゼルプラウ等による耕盤破砕が必要である。
- 浅耕逆転ロータリシーダの製作費は250万円程度で、2005年より市販化の予定である。
平成16年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分 「覆土前鎮圧機構を有する浅耕逆転ロータリシーダを用いた大豆播種技術」(普及奨励)
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図表1 |
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カテゴリ |
肥料
市販化
施肥
大豆
播種
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