青果用だいこんおよび辛味用だいこんの品種特性

タイトル 青果用だいこんおよび辛味用だいこんの品種特性
担当機関 十勝農試
研究期間
研究担当者 田縁勝洋
鳥越昌隆
田中静幸
発行年度 2004
要約 青果用だいこんの新品種・系統を4作期で栽培し、それらの適応性を評価して優良な品種・系統を選定した。また辛味用だいこんの新品種・系統のイソチオシアネート含量などの主要特性を明らかにした。
キーワード だいこん、品種、作期、特性、辛味
背景・ねらい  道内産地ではだいこんの新品種の導入が多く、地域に適した品種を選択することが重要である。そこで、民間育成品種を各作期で栽培し特性を評価して、産地が品種を選択する際の参考資料とする。
成果の内容・特徴
  1. 各作期で求められる重要な項目の特性を評価した(表1)。
    1)作期Ⅰ(5月まき):耐抽台性では、「美春」、「YR海洋」、「C7-13」が、低温肥大性では「初舞台」、「KSP-009」、「試交MK-R711」、「YR海洋」、「C7-13」が良好である。
    2)作期Ⅱ(6月上・中旬まき):軟腐病抵抗性では「KSP-008」、「試交MK-R711」、「RA213」が良好で、規格内率は「試交MK-R711」が高い。
    3)作期Ⅲ(6月下旬まき):軟腐病抵抗性で「貴宮」、「MRX304」が、耐抽台性では「貴宮」、「MRX304」、「試交MK-R711」が特に良好である。
    4)作期Ⅳ(8月上・中旬まき):肥大性では、「夏つかさ」、「冬自慢」が良好である。
  2. 辛味用だいこん品種の特性を示す(表2)。
    1)辛味の指標値であるITC(イソチオシアネート)含量相対値は、「四季蒔倍辛大根」以外のすべての供試品種で青果用だいこん「健志総太り」より高い値を示す。
    2)青果用だいこんの栽植株数(543株/a)では、「辛丸」、「辛味199」で裂根や空洞症が多発し、規格内率は低下する。しかし密植(815株/a)することで根重が減少し、それらの障害の発生率は低下する。
成果の活用面・留意点 産地におけるだいこんの品種選択の資料とする。
平成16年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「だいこんの品種特性Ⅵ」(指導参考)
図表1 213476-1.jpg
カテゴリ 新品種 だいこん 抵抗性 品種

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