タイトル |
中玉トマトの品種特性と房どり収穫 |
担当機関 |
園芸環境科 |
研究期間 |
2002~2004 |
研究担当者 |
大久保進一
長尾明宣
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発行年度 |
2004 |
要約 |
中玉トマトは、大玉トマトに比べて生育が早く、生理障害果の発生が少ない。収穫時間は、ミニトマトに比べると半分以下である。中玉トマトの房どり収穫は個どり収穫に比べて2割程度減収するが、収穫作業が省力的で生育、果実品質は同等である。
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キーワード |
中玉トマト、房どり収穫、省力化、品種比較
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成果の活用面・留意点 |
- 中玉トマトの「ファンゴッホ」(個どり収穫)は、大玉トマトの「桃太郎8」に比べて生育が早く、ミニトマトの「キャロル7」と同程度からやや早い傾向である(表1)。良果収量は「桃太郎8」、「キャロル7」に比べ多い(表1)。内部品質は「キャロル7」よりも劣るが、「桃太郎8」と同程度からやや優る(表1)。収穫時間は、「キャロル7」と比べると半分以下であるが、「桃太郎8」と比べると2倍以上である(表2)。
- 「ファンゴッホ」の房どり収穫は個どり収穫に比べて生育の早さは同程度で、生育後半の草勢は良好である(表1)。房どり収穫では、熟度の進んだ果実が収穫されるため、内部品質は優る傾向にある(表1)。良果収量は、個どり収穫の8割程度であるが、「桃太郎8」、「キャロル7」の良果収量より多い(表1)。収穫時間は、個どり収穫の3分の1以下で済み、調製時間を加えても個どり収穫の50~70%程度である(表2)。
- 中玉トマトの導入にあたって、多収を求めるなら個どり収穫、省力化を求めるなら房どり収穫+個どり調製、差別化を図るなら房どり収穫+房調製(つる付き販売)が適する(図1)。
- 「ファンゴッホ」は、1果重が50~60gで良果収量は「桃太郎8」よりも多い。供試中玉品種間では房どり適性は高く、食味、日持ち性が良い(表3)。
- 「ヘーシンク」は1果重が70~80gで良果収量は「桃太郎8」よりも多い。「ファンゴッホ」に比べ日持ち性は優れるが食味がやや劣る(表3)。
- 「レンブラント」は1果重が40g前後で房どり適性、食味、日持ち性は「ファンゴッホ」よりやや劣る(表3)。
- 「ラブリー40」は1果重が40g前後で良果収量は「桃太郎8」よりも少ない。房どり適性、食味、日持ち性は「ファンゴッホ」と同程度である(表3)。
- 新たに中玉トマトを導入しようとする産地や直売グループ等で活用できる。
- 本試験は半促成長期どり作型、大玉トマトに準じた栽培法で行った。
平成16年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名 「中玉トマトの品種特性と房どり収穫法」;指導参考
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図表1 |
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カテゴリ |
省力化
生理障害
トマト
品種
ミニトマト
良食味
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