雪氷冷熱エネルギー利用によるダイコン、ナガイモの長期貯蔵技術

タイトル 雪氷冷熱エネルギー利用によるダイコン、ナガイモの長期貯蔵技術
担当機関 道立花
研究期間 2001~2003
研究担当者 藤倉潤治
発行年度 2004
要約 雪氷室型貯蔵庫を用いて冬季の加工向けダイコンを翌2月まで、生食ナガイモを周年貯蔵できる。ナガイモの乾物率が15%以下になると、貯蔵中の腐敗が多く発生する。
キーワード 雪氷、貯蔵、ナガイモ、ダイコン
成果の活用面・留意点
  1. 雪氷室型貯蔵庫内の平均庫温は、ダイコンの貯蔵期間にあたる冬季は1℃以下、その後も2℃以下であり、十分な低温環境が維持できる。庫内湿度はいずれの時期においても95%程度を維持できる。
  2. ダイコン貯蔵において、2月までは黒点の発生が少なく、健全割合も高く、外観品質が良く維持されたことから、雪氷室型貯蔵庫で2月まで貯蔵可能である。洗いダイコンを用いた場合、2月までは土付よりも黒点の発生が少ないが、腐敗、表皮変色の発生が多くなる。サイズはL,2Lいずれを用いても貯蔵性に与える影響は小さい(表1)。
  3. 2月までの貯蔵たいこんの内部品質やかたさなどの物理性は、ほとんど変化せず(表2)、加工実需者評価も高い。
  4. ナガイモ貯蔵において、秋掘り品は3月以降、黒点状の腐敗が多く発生する。しかし、春掘り品は入庫後、腐敗がほとんど見られないことから、秋掘り品を3月まで出荷し、その後春掘り品を入庫、出荷することにより、周年供給が可能である(表3)。内部品質に関して、秋掘り品を雪氷室型貯蔵庫で貯蔵すると糖が高まる。
  5. ナガイモの乾物率が15%以下になると、貯蔵中の腐敗が多く発生する(図1)。
  6. 以上をまとめて雪氷室型貯蔵庫におけるダイコン、ナガイモの貯蔵期間とした(表4)。

  1. 農協、生産者団体等の雪氷利用型貯蔵庫(雪室、氷室等)における、加工向けダイコンの冬季貯蔵、および生食向けナガイモの周年貯蔵に活用できる。
  2. 高温年には冷熱源の雪氷が不足することがあるので、十分量の雪氷を確保する。
平成16年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「雪氷冷熱エネルギー利用によるだいこん、ながいもの長期貯蔵技術」(指導参考)
図表1 213552-1.jpg
カテゴリ 加工 出荷調整 だいこん 長期保存・貯蔵

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