マメ科植物「シロバナルーピン」の寒地重粘土地への緑肥作物としての導入

タイトル マメ科植物「シロバナルーピン」の寒地重粘土地への緑肥作物としての導入
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 北海道農業研究センター
研究期間 2001~2005
研究担当者 横田聡
中司啓二
木村正義
発行年度 2005
要約 マメ科植物「シロバナルーピン」のいくつかの系統はオホーツク沿岸寒地重粘土地において生育可能で、分枝により繁茂し雑草を抑制するため、緑肥として活用可能である。また強固な茎を持つため、土壌の物理性の改良に役立つと期待される。
キーワード 緑肥、ルーピン、重粘土
背景・ねらい
大規模圃場の肥沃度保持や耕地生態系の維持には緑肥の導入が有効であり、オホーツク沿岸の寒地重粘土地帯では有機物の積極的な導入が望まれる。本研究では窒素固定能を有し、乾物生産力、草型が大きいことなどからマメ科植物のルーピンの導入を試み、寒地用緑肥作物としての生産力を評価した。

成果の内容・特徴 1.シロバナルーピン(Lupinus albus)、キバナルーピン(Lupinus luteus)を北海道農業研究センター畑作研究部紋別試験地の重粘土圃場にて栽培した結果より、栽培の容易さ、個体乾物収量の観点からシロバナルーピンが適している(表1)。
2.シロバナルーピンの窒素施用量は0.5 kg/10 aで十分である(図1)。
3.シロバナルーピンは重粘土圃場で一般的に出芽の障害となる表面の硬いクラストを割って出芽することが可能で、また重粘緻密な下層土にもクラックを利用して根を発達させ、根粒も自然に着生する(図2)。
4.シロバナルーピンは分枝を繰り返しながら被覆するため、雑草をよく抑制する(図3)。
5.シロバナルーピンは寒地重粘土壌においても生産力が確保され、マメ科であることから省窒素栽培が可能であり雑草をよく抑制し、花期も長いため、緑肥や景観緑肥として有望である。

成果の活用面・留意点
1.分枝により個体の重心が高くなる傾向にあり、成育中期以降の風雨により倒伏することが多いがその後も成長を続け、緑肥としての利用には大きな障害にはならない。
2.畑へのすきこみ時は株元や茎が硬いため、ストローチョッパーにより粉砕したのちロータリーによるすきこみを行うことが望ましい。
3.紋別地方では採種は安定せず皆無の年もあるため、種子は別途調達する必要がある。
図表1 213686-1.jpg
カテゴリ 病害虫 寒地 雑草

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