タイトル | アラキドン酸は牛胎子胎盤由来培養繊維芽細胞のマトリックスメタロプロテアーゼを活性化する |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 2004~2006 |
研究担当者 |
鎌田八郎 上田靖子 村井勝 |
発行年度 | 2006 |
要約 | 牛胎子胎盤由来培養繊維芽細胞にアラキドン酸を添加すると、迅速な細胞剥離が誘導される。この反応は一般的なプロテアーゼではなく、マトリックスメタロプロテアーゼにより引き起こされている。また、アラキドン酸はプロスタグランジンではなく、リポキシゲナーゼ誘導体を経由して作用している。 |
キーワード | ウシ胎盤、マトリックスメタロプロテアーゼ、胎盤由来培養繊維芽細胞、アラキドン酸 |
背景・ねらい | 繁殖障害のひとつである胎盤停滞は子宮内膜炎を誘発し、泌乳量の低下、次回の受胎の遅延等により畜産農家に大きな経済的損失を与える。その原因は種々想定されているが、分娩後に胎子胎盤と母胎盤の分離が正常に行われないことが主因である。この問題の原因解明と対応技術が待たれるが、本研究分野に関しては、胎子の娩出機構についての知見は膨大であるが、胎盤の剥離機構については情報が少ない。その一因として動物実験の困難さがあげられる。本試験は、動物実験の代替法として培養細胞を用いることが特徴である。胎盤の剥離にはマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の関与が推定されていることから、その主たる生産細胞である繊維芽細胞を胎盤から調製し、その活性化機構について検討する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
カテゴリ | 繁殖性改善 |