タイトル |
品質評価の基準となるブタ初期胚の呼吸活性値 |
担当機関 |
道立畜試 |
研究期間 |
2006~2006 |
研究担当者 |
森安 悟
平山博樹
山本裕介
岩上弦太郎
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発行年度 |
2007 |
要約 |
ブタ生体回収胚の4細胞期胚から脱出胚盤胞における標準的な呼吸活性値を明らかにした。
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キーワード |
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背景・ねらい |
生体内から回収した直後のAランク胚は最も理想的な呼吸活性値を示すと考えられ、この値と比較することで細胞数の推定が行え、数値による客観的な体外受精胚や凍結融解胚の品質評価技術の開発が期待できる。本課題では近年開発された呼吸活性測定装置を用いて、生体から回収した発育ステージの異なるブタ胚の呼吸活性を測定する。本装置は哺乳類初期胚近傍の酸素分子の還元電位を受動的に測定することで、胚培養液中の酸素濃度分布を測定し、非侵襲的に単一胚の呼吸量を測定することが可能である。これにより各発育ステージ毎の基準となる呼吸活性値を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 生体回収したブタ初期胚の呼吸活性値を表1および図1に示す。
- ブタ生体回収胚の呼吸活性値は、胚盤胞以降急激に上昇する。これは胞胚腔の形成、拡張期に代謝量が上昇し、結果として呼吸活性値が上昇しているためである。
- 呼吸活性値と細胞数の間に極めて高い相関(r=0.96)が存在する(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本課題の呼吸活性値はブタ生体回収胚の細胞数の推定に有効であり、体外受精胚や凍結融解胚の品質評価の研究に貢献する。
平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分 「呼吸活性値によるブタ初期胚の客観的品質評価」(研究参考)
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
評価法
豚
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