タイトル |
晩春、初夏まき作型における青果、加工用にんじん品種の特性 |
担当機関 |
道立花野技セ |
研究期間 |
2007~2008 |
研究担当者 |
平井 剛
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発行年度 |
2008 |
要約 |
青果用には「ベーター312」「YCC102」「あまね五寸」(晩春・初夏まき)、「恋ごころ」(晩春まき)、「紅あかり」「美輝」(初夏まき)、加工用には「AC-187」「AC-188」「キャロリーン」「TX03037」「CH02062」「AC-190」「MCX-701」が有望である。
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キーワード |
収量性、品質、ブラシ洗浄耐性、機械収穫適性、耐裂根性、冷凍適性
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背景・ねらい |
にんじんの民間育成品種について耐抽台性や収量性、品質に加え、ブラシ洗浄耐性、機械収穫適性、耐裂根性、冷凍適性などの品種特性を調査し、産地における品種選択の資料を提供する。
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成果の内容・特徴 |
- 青果用・晩春まきでは、標準品種「向陽二号」対比で、耐裂根性にやや劣りブラシ洗浄後の黒しみ症状(あざのように黒く変色する状態)の発生がやや多いが耐抽台性および根品質にやや優る「ベーター312」、外皮および内部の根色に優れる「YCC102」、耐抽台性にやや優れ外皮および内部の根色に優れる「あまね五寸」ならびに無培土栽培では肩部が着色しやすいが収量性および耐裂根性にやや優れ、根色に優る「恋ごころ」が有望である(表1)。
- 青果用・初夏まきでは、標準品種「向陽二号」対比で、上述の「ベーター312」、「YCC102」および「あまね五寸」に加え、無培土栽培では肩部が着色しやすいが耐裂根性に優れ収量性はやや優る「紅あかり」ならびに耐抽台性にやや劣るが耐裂根性に優れ収量性はやや優る「美輝」が有望である(表1)。
- 加工用・晩春まきでは、標準品種「トロフィー」対比で、耐抽台性および収量性に優れる「AC-187」、「AC-188」、「キャロリーン」、「TX03037」および「CH02062」、耐抽台性および収量性、外皮色および肌の粗滑は同等であるが、内部色にやや優る「AC-190」ならびに肌の粗滑がやや劣るが収量性に優れ外皮および内部の根色にやや優る「MCX-701」が有望である(表1)。
- ブラシ洗浄後の黒しみ症状の発生(ブラシ洗浄耐性)が標準品種より少ない品種は、青果用では「千浜五寸」、「紅あかり」、「れいめい五寸」、「FSC-607」、「恋ごころ」、「美輝」、加工用では「AC-189」、「AC-190」、「TX03037」である。冷凍適性について、冷凍、解凍後のドリップ率は全供試品種で1.7~3.5%の範囲にあり、冷凍加工原料として問題のない適性を有していると考えられる。
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成果の活用面・留意点 |
- 産地における品種選択時の資料とする。
- 収量調査は各作型における標準品種の収穫適期に一斉に行ったものである。
- 花・野菜技術センターにおける試験は黒葉枯病の発生が少ない条件でのものであり、耐病性の評価が十分でないことおよび多発条件では機械収穫適性に影響を及ぼす可能性があることに留意する。
平成20年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分 「にんじんの品種特性Ⅲ」(指導参考)
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図表1 |
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カテゴリ |
あま
加工
にんじん
品種
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